トラウマ的経験後に睡眠剥奪をすると、トラウマ的記憶の定着を阻害できるという国際神経精神薬理学会のZohar会長らによる仮説についての総説。日本のお通夜で夜通し線香を絶やさず寝かせない、という慣習の背景にはそのような合理性もあるのでは、という面白い推測にも言及。https://t.co/52fBkxjqdB
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 22, 2023
たいへんつらい経験をしたあとに、眠れないことがあるわけですが、そういうときは無理に寝ようとはせずに、親しい人とお話しをする、とかいうのは、よいことなのかもしれないですね。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 22, 2023
少しバズリ気味なので、ついでに宗教的な儀式関連で、脳科学的な知見からきた(私の)仮説について書いておきます。
脳の中の音声付き3D他者モデルの話を以前しましたが、仏壇というのはそういった脳内の他者モデルをアクティベートする機能があると思っています。https://t.co/cRHzWuvB6c— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 22, 2023
亡くなってしまった人の記憶は、ほおっておくと薄れていってしまうわけですが、仏壇の位牌と写真という刺激に向かって祈ることによって脳内3D他者モデルがアクティベートされて維持される、ということがあるのではないかと。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 22, 2023
そういったモデルからしばしば有用な助言が得られるわけで、仏壇という装置を使って、亡くなってしまった人のモデルを一定期間ごとに再登場させて脳の中で会話してみることには、無視できない機能的意味があると思ってます。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 22, 2023
なので、私は「霊魂」のような超自然的現象は、ほぼ信じていないのですが、仏壇を家に設置してお祈りするといういうことは子どもと一緒に定期的に行ってます。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 22, 2023
「神様」も実在はしないと思ってますが、神社では「理想的な存在・人格としての神様モデル」のようなものを頭にうかべて会話をする感じでお祈りする、ということをよく行ってます。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 22, 2023
そういう意味では、ある特定の人の情報をAIに十分学習させておけば、次世代型仏壇ができるでしょうし、理想的な人格をAIにモデル化してもらえば、有用なご宣託を個別にもらえる次世代型神社もできるのではないかと。そういうビジネスが、わりとすぐきそうな予感。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 22, 2023
一応、強調しておきますがこれは、Zohar先生らによる仮説なのであって定説というわけではないです。この総説で引用されている複数の論文にもありますが、逆の方向を示すデータ(睡眠の良い効果)もたくさんあるので、一概に睡眠剥奪が良いとは言えないです。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 23, 2023
トラウマ的経験後に、睡眠をどのようなタイミングで、どのくらい、どのように剥奪する/取るのが良いのか、どういうタイプの人にそのような効果があるのか/ないのか、などが今後研究されることがおそらく重要。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 23, 2023
また、これは一時的な睡眠剥奪のことであって、慢性的な不眠がネガティブであることはたくさんの研究から明らかなので、そこにも留意しておくことが重要ですね。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) April 23, 2023
TVでの検証でどれほど信頼性があるか…は別として
何かしらの勉強をさせた後、漫画やゲームをする班と直ちに就寝させた班とでは、後者の方が成績が良いってのを昔見ました— なんだろう (@type81) April 22, 2023
線香からでもボヤを出したら一家極刑という江戸のお触れ(法)で寝ずの番でして、寝ないで個人を偲ぶの要素は「振る舞い」の方らしいです。夕刻の読経から献杯や食事など夜通し続くから「通夜」の由来と、お坊さんから聴きました。
— 秋田隼 (@akitahayabusa19) April 22, 2023