「まっちゃん、悪いけど手が足らないから
子ども食堂の調理頼まれてくれない。
病気の治療中ってのは聞いてるから
無理がない範囲でいいから」友人から頼まれたので、包丁を振ってきた。
— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
生活困窮から、食事をとれなくなる親子
深夜まで、働かないといけないから夕食を
こども食堂に依存しなければいけない保護者経済的困窮から、子ども食堂と知っていながら
頭を下げて、食事につかせてもらえないかと
懇願する大人— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
かと思えば、十分な収入はあるのに、外車で乗り付けてきて、子どもをほったらかす親
実にそれぞれである。(私は、その外車で乗り付けてきた親からは、実費を請求したが)
— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
ライター駆け出しのころは、無認可保育園の給食員をやっていたんで、3,40人くらい来ても、食事を作るくらいわけなくできる。(大量調理のトレーニングも受けている)
アレルギーがあるお子さんは、除去食を作って、全員で食事をとれるように工夫するのも、お手の物である。— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
出かける前に、生協関係者の有志に、野菜と果物をカンパしてくれればありがたいと連絡していたのだが、梨とシャインマスカットを寄付してくれたありがたい。
20人前ほど、てきぱき料理を作り、デザートの梨とシャインマスカットは1人前ずつ飾り切り
見た目も楽しい豪華な夕食になった
— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
「さあ、みんないただきますしよっか」
子ども食堂のリーダーの合図で、めいめい食事をとり始めたが、いくら時間がたっても、料理に手をつけない子がいた。
気になって、そっと尋ねてみた。
「どした? 嫌いなもの入ってた?
それとも、おなかいっぱい?」— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
その子は、料理を見つめたまま沈黙していたが
やがて振り返って、僕の目をまっすぐ見つめた
そしてこう言った「ほんとうに、食べていいの?
食べたら怒らない?」「おじさんは、そんなことしないよ
それより早く食べないと、なくなっちゃうぞ」僕がそういうと笑顔いっぱいになって箸をつけた
— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
「自動相談所にも通報してるんだけどさ、
あの子どうもネグレクトされてるらしいんだよ
まあ、いよいよ危ない状態になったら、俺はパクられてもかまわないから、あの子を俺の家に連れていくけどさ」
子ども食堂のリーダーが放った言葉が胸に刺さった。— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
ローマ帝国は、自分たちの手で、子どもを育てられなくって、滅びたという説がある。
この国の未来を背負ってたつ、子どもたちに
このような仕打ちをする国に、未来が本当に
あるのだろうか。— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
「まっちゃん、こどもたちが飯を食い始めたら
厨房入って、弁当手伝って?」「弁当? 誰の?
「ここに、飯を食いに来てる子のかなりの数の
親御さんが、非正規で深夜近くまで
働いてるから、弁当差し入れてやらねえと
身がもたねえんだよ」— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
再び、厨房に入り、15人分の弁当をてきぱきと
作ったが、調理をしながら思った。こんなところに、子どもを預けて
深夜まで働かないと、子どもを養育できない
保護者の方の屈辱と無念さを— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
「見てみ?」
子ども食堂のリーダーから渡された
手紙を1通ずつ読ませてもらった。「6か月振りにお肉を食べました。チンジャオロース
泣きながら食べました」「いつも子どもを預かってもらった上に、食事の面倒まで見ていただいて申し訳ありません
かかった費用は、いつか必ずお返しします」— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
それ以降の手紙は、読むのをやめた。
おそらく、読むに堪えないほど、凄惨な今という時代の現実がつづられていると思ったからだ。— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
子ども食堂に来るのは、子どもだけではない。
生活に困窮した大人もいれば、
自分で食事を作るのが困難になった80歳以上の
お年寄りも少なくない。— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022
いったいこの日本という国は、どこへ行くのだろう
いまだに、先進国と自称しているが
未来をになう子どもを飢えさせる国が、
先進国と言えるかは、甚だ疑問である。私たちの国、日本は、
かつてローマ帝国が滅んだ時のように
子どもを育てられずに、自滅しようとしているのかも
しれない— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa (@naoki_ma) September 18, 2022