阪神淡路大震災の時、散髪屋さんがボランティアで無料散髪。被災者にとても喜ばれ、定期的に開催した。
被災地が少し落ち着いてきたある日、地元の散髪屋という人から声をかけられた。
「あんたは善意やろうけど、それやられると、ワシら生活でけへんねん」
それできっぱり、無料散髪をやめた。— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
サービスを受ける消費者からすると、タダで散髪してもらえたらその分生活費が浮き、助かる。しかし散髪屋は全く客が来なくなり、収入がゼロになり、生活できなくなる。その人は「消費者」でさえいられなくなる。すると、社会から一人、消費者が消える。結果的に消費が減り、誰かの収入が減る。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
無料というのは、究極のダンピング(不当な安売り)。消費者は生活費が浮いて助かると考え、ついそのサービスを受けてしまうが、そうすると、そのサービスを有料で提供することで生活している労働者であり消費者の生活を破綻させる。無料、あるいは不当に安いサービス・商品は、誰かの生活を破壊する。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
ダンピングは、消費者が個人的に止める力を持たない。「こんな安い豆腐を買っては、マジメに豆腐を作ってる会社の人の生活が成り立たない」と考え、高値の豆腐を買うようにしたとしても、安い豆腐に手を出す人がどうしても出る。生活防衛のために。すると、マジメな豆腐屋はやはり潰れてしまう。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
マジメな豆腐屋が潰れれば路頭に迷う人が出る。安い豆腐屋が成長し、雇用を増やしたとしても、豆腐を安値で維持するために、賃金は抑えることになる。すると、そこに勤める人は消費を減らすことになる。こんなことが巡り巡って全産業に起き、給料が減り、消費が減るデフレ経済が加速する。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
被災地支援は、救援物資を送ることだ、と私たちは考えている。生活手段を失い、食事もままならない緊急時には、それは正しい。しかし生活再建を始めようという時に必要なのは、むしろ需要(消費)なのかもしれない。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
たとえば地元の散髪屋で散髪してもらえるクーポン券を、ボランティアが発行し、被災者に配る。散髪屋は、そのクーポン券をボランティア団体あるいは提携先の銀行・行政に持ち込んだら、現金をもらえるようにする。そして、そのお金の原資は。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
クラウドファンディングで、全国に「現地の散髪屋再建支援」ということで、寄付を募る。こうすると、寄付金を現金としてただ配るのとは違い、散髪するという機能が地元で復活し、散髪屋の雇用も守られることになる。散髪屋は地元で消費するので、地元経済にも貢献する。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
こうした、地元での雇用・仕事を生み出し(あるいは再興し)、現地で消費する人達を増やすことで、被災地の経済システムの再構築を促すようなことはできないだろうか。被災地が経済的に再建するには、「需要」(消費)が地元に生まれる必要がある。それを促すような支援策を、そろそろ考えたい。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
それでも、無料配布や安く提供というダンピングは収まらない。そこは政府のような組織が、妥当な価格で商品・サービスを提供するように、と規制する必要がある。そうでないと、ダンピングから始まるデフレは止まらない。妥当な価格というのは難しいが、働く人達の生活が破壊されるような価格はダメ。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
経済の軸足を「生産性」から「消費(需要)」にシフトさせる必要がある。いくら生産性を上げても、安値でしか買ってもらえないのなら、労働がきつくなる割に給料は増えない、という悲惨なことになりかねない。そんな状況がもう二十年以上も続いたのが日本。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
安値競争ではなく、品質や、環境への配慮をした商品作りで競争してもらう。価格が同じなら、少しでも品質や環境重視の商品に手を伸ばすように。企業は、消費者から妥当な金額で買ってもらい、それを余力として、商品開発に努める。そんな循環を促す政策にシフトしてほしい。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 20, 2021
さんまさんが、自分はギャラタダでもよかったけど、それをすると若手のギャラも下がるからできない、といっていたのを思い出しました。
— ごまる (@maru_tgk) December 20, 2021
地元の散髪屋さんも悩みに悩んで声を掛けたと思います。
— 光厳 (@KOMET_engine3) December 20, 2021
地元の散髪屋さんが声かけた時が引き時だったんです。
タイミングってそう言うもんですよ— 新妻王朗???? (@niizuma19641231) December 21, 2021
地元の散髪屋さんの言う事も理解できますが、大災害に遭って、ライフラインの復旧もままならず、少しの荷物や貴重品だけ持って出てきた人達にとっては、shinoharaさんの無料散髪はとても助かったと思います。
被災初期だと、地元の散髪屋さんも営業出来てなかったでしょうし。
→— にゃいった@大阪 (@nyaitter) December 20, 2021
→まあ、おっしゃる通り、生活が落ち着いて来て、営業も出来る様になってきたから、地元の散髪屋さんも声をかけたんでしょうね??
— にゃいった@大阪 (@nyaitter) December 20, 2021
此本当に有りますよね。
通訳ガイドなとこの典型だと思います。
退職後の方が無料でガイドしてしまうので仕事の需要がない。— 高島 永朱 (@takashima_eishu) December 21, 2021
タダほど怖い物はない
— ネオ (@ErUJ5394KwjBYur) December 20, 2021
田舎に住んでいる私は、バス待ちしている老婆を、同じ方向だからマイカーに乗せようと思ったが敢えて無視した。私の親切心によって乗客が減り、バス路線が無くなることを心配したから。
— 釈 西仁 (@YNh4bF6hd2glM0r) December 20, 2021
東北で医療ボランティアに行ったが、付近の診療所は全部流され、仮設の診療所開設して診療開始。
地元の開業医が動けるようになったら、そこで一緒に診療。
そしてカルテは全部渡して撤収。— ベルドラ (@bell_doragon) December 20, 2021
被災地の地元で仕事してた人たちは,物流と仕事道具と仕事場所がないので,それをサポートして早く地元で復活してもらえるようにお手伝いしてきました.
— ベルドラ (@bell_doragon) December 20, 2021
似たような話で、「世界の貧困地域にモノを送ろう!」が貧困地域の経済を停滞させるって聞いたことがあります!
— メディランカーのじらい (@Milk_medic_Grai) December 20, 2021
似た話はある…
地元産の物を使った商品を
飲食店で使う事になった
そこには公的補助金が投入されるので買わなくていい。つまり無料。そして、
それまで取引のあった
食品製造会社とは春まで
取引を停止。
(売り上げ低迷の年の瀬に…)補助金も良し悪しなんですよね。。
— カイヤンポンポン (@kaiyanponpon) December 21, 2021
千と千尋の神隠しの中で、千尋がススワタリから善意で仕事を奪ってしまったシーンを思い出しました。
— aya (@parenting_suzy) December 21, 2021
これは「なんでもやります!」とやる気の証左として仕事を引き受ける従業員と企業の構図にも似ていると思っていて、賃上げも要求せずに頼まれ事をやってしまうと、周囲もその人の”やる気”に合わせて無理を強いられ、結局全員が労働と見合わない賃金で働くこととなり、次第に人が抜けていってしまう。
— KEI the 雑学?? (@mikaitabi) December 21, 2021
阪神淡路大震災の経験者です。
ツリー拝見しました。
被災直後は様々な現地の職業が動けませんでした。
あちこちから色々な支援活動に来てくださる方々の有りがたかったこと?今でも感謝しかありません。
一方で「生活支援」から「生活再建」が大事になります。→— 白やぎママ (@shiroyagi73) December 21, 2021
→その地元の散髪屋さんが声をかけられたタイミングが支援から再建への過渡期だったのでしょうね。
現地とは直接関係はありませんが、過度な自粛ムードも嫌でした。
動ける地域は動いて!楽しいこともして!そうやって経済活動を保つことが回り回って被災地支援に繋がります。国全体が落ち込む必要は→— 白やぎママ (@shiroyagi73) December 21, 2021
→無いのです。
今でもまだ26年前から物理的にも精神的にも立ち直りきれていない人がいるのが現実ですが、当時の経験と感謝は語り継ぎたいと思っています。
改めて26年前のご支援に感謝いたします。
ありがとうございました。— 白やぎママ (@shiroyagi73) December 21, 2021
少し話は違うかも知れさせんが農家やってて道の駅なんかで明らかに他よりも1/3ぐらいの価格で出品してくるのも困惑するのに余ったので無料で差し上げます!とかやってる人出てきてそれではこっちは生活できないと思ったことあります。
— ほるす (@horusu1001) December 21, 2021
これ本当に難しい問題だと思います。被災時ほど金が必要で働きたいし、ライフライン止まってても営業する店はあるから、そういうお店にとっては痛手。無料はありがたいけど、やるなら地元営業者や地元の代表に話して許可貰って、方針決めてからの方が良いと思います。
— 生山葵 (@namawasa_) December 20, 2021
理容師です。自分も東日本大震災の時に震災後2~3カ月くらいまで避難所にボランティアカットに行きました。正直、逆の立場なら自分がいつまでもそれされると困るなと思ったもので。施設にボランティアカットに行く時もそこに理美容業者が入っていないか確認してから行くようにしています。
— syu秋麗rei (@ZNUkglEdsrDHHNv) December 21, 2021
まさにこれですね。 pic.twitter.com/fFxVGozPTx
— 萌光美D@豆丸 (@HumpBacker0206) December 21, 2021
震災であろうが災害であろうが定期的に無料にしたりボランティアのタダ飯をもらう人もありがたい事に気が付かなくなって、非常識になる、お金があれば少しでも払うことが大事。これまじ。インド料理の方が作ったカレーを「またカレーかよ」と言い放った被災者もいたからね
— NATSUKI??(毎日パグざんまい) (@Natsukifamima) December 21, 2021
災害の際にボランティアで現地に入る団体に所属しています。
そこでは「現地に入った瞬間から、常に撤退の時期を考えて動く」ことを信条としています。
その判断はなかなか難しいのですが、良いことをしている自分たちに酔うほど、被災地にとって迷惑なことはありません。— Shinichi Sato (@ShinshinCool) December 20, 2021
キャベツ出来まくったから全部潰して捨てます
みたいなのもそうなのよね
潰して捨てるくらいなら配るか安く売ってよ!みたいな意見もあるけどそれやっちゃ結果的に自分の首しめるだけなのよ— なるせぶぶ (@narusebubu) December 20, 2021