商いというのはなかなか複雑なものでしてね。
「年に一回やってきて、100万円使う客」一人よりも、
「週に一回やってきて、100円使う客」2百人の方が、実はありがたかったりするんですね。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
「え、どっちも同じ総額100万円くらいでしょ?」と思うかもですがそこがさにあらずでして、前者の場合は、いつ来るかわからない客のために、100万円相当の準備を常に行わなければならない。
この維持費ってのがものすごいんです。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
逆に、100円の客が二百人ってのは、だいたい一日平均30人は来ます。確実に来る彼ら相手に、常に100円の態勢をとっていればいいんです。安定感が違います。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
確かに、客数は少ないが客単価は高い店はありますが、そういうお店は、「常に高額なサービスに応じた態勢」を整えることに膨大なコストを支払い、その分も料金に加わっているんです。そこらへんをわかっているお大尽向けの商いなんです。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
逆に、毎日一定量、低額だが客数の多い店は、そのコストが少ない。なのでその分、価格にも反映されるんです。
ある意味、オリバさんのこの発言への回答はそこになるんですよ。
手頃なワインがなぜ10ドルなのか。
超高級ビンテージがなぜ10万ドルなのか。 pic.twitter.com/hLkjzm2XNo— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
せいぜい15倍の旨さのワインを生産し、販売し、手に入る状態にし、なにより「高級酒」というブランドを守るために支払われる高額なコストの代金が含まれた価格が、「それらを必要としない1/15の旨さの安酒」の1万倍ということなのです。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
ここらへんはあれですね、100万円の軽自動車と、1000万のポルシェみたいなもんです。
10倍の値段だからって、ポルシェは時速千キロで走りません。走れません。
せんぜい300キロくらいです。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
単価の高い安いと、商売としてのいい悪いは、まったく別なんですな。一皿五百円の焼きそば売ってる海の家が二ヶ月で売上5000万とかザラですが、最高級品を扱ったレストランが一年かかってその半分も満たないなんてのもザラです。
けっこうケースバイケース。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
ああそういやコレ系に関して思い出した話がある。
「鰻屋で松竹梅とあったなら、松を頼めないならおとなしく梅を頼め」です。
竹が一番利益率が高いそうで、味や品質に少なくとも価格ほどの差はない。
「一番上ではないが一番下でもないものを頼んだ」ことへの代金なんだとかw— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
なので、あえて高級高額な一位と、安いがあからさまな三位を設定し、高級品は頼めないが、底辺も嫌だという人間心理を突き、一番売りたいものを二番手に置くことを、「松竹梅の法則」なんて言うそうですなw
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
高級店には高級店の、大衆店には大衆店の利益の上げ方があるもので、単純な価格で比較は、意味がないことも多いんですよね。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
公共交通機関ってまさにそのタイプで、
年末年始だけ新幹線に乗る客よりも、定期券で毎日乗ってくれる客のほうがお金落としますからね観光地でも、京都や伊勢神宮みたいな有名どころであれば、年に1回やってくる客が"沢山"いて、平日でも一定数来るのであれば十分に商売しやすい環境ですね
— 大阪狭山市 (@hanedarinkan) November 23, 2021
店に収益スタイルによって大きく変わるんですよね。
逆に、値下げして誰でも手軽に買えるようになったらおしまいなものもあるんですよ。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) November 23, 2021
これが「金は天下の周りモノ」
と言われる由縁回ってないと、多くが堕ちるのよ
— おたかさん 311以降国に怒る毎日 (@motialtjin) November 24, 2021
年一の客に依存すると、その客が来なくなったら即座に店が傾く
— ざるそば@けんぞくぅになりました (@spelunker4) November 24, 2021
100円の客が1人2人来なくなったって大差ないけど100万の客1人来なくなったら死活問題出しね
— しゅんたろう (@kT2EgYJi6jdddIp) November 23, 2021
あるゲーセンが廃業する時、ファンが盛大にお別れ会したの。その気持ちは純粋な善意だし「いい話」なんだけど、当の社長さんと飲んだ時に「閉店決まって最後に1万円使ってくれるなら100日100円ずつ使ってくれれば続けられたんだけどなぁ」と寂しそうに語ったのがめちゃくちゃ心に刺さったんですわ。
— 大豪院無邪気 (@shinkage) November 11, 2021
ということで、たまにパーっと使うみたいなコンセプトのゲーセンにイノベーション出来なかったのが問題やな。顧客と向き合ってれば経営を変えられたのかもしれん。
— Masashiki (@enj0u) November 11, 2021