ここ10年の脳に関する研究で明らかになったのは、脳神経細胞のシナプスというのは信号を伝達するたびにレセプターがリン酸化してゲインが落ちノイズが上がっていくのに対し、その劣化したレセプターを酵素によってリフレッシュする機能があり、それが睡眠中に行われるのだということ。
— Takayuki Todo (@toodooda) November 15, 2020
そして脳内で酷使されて過度にリン酸化が進んだ神経細胞は、睡眠中に周囲のグリア細胞によって食べられて除去される。つまり使用頻度の多いハブ細胞ほど刈り込まれ、より効率的なネットワークに書き換えられる。睡眠不足が続くほど神経界面のリン酸化は進むため、除去される細胞も増え、脳自体は減る。
— Takayuki Todo (@toodooda) November 15, 2020
脳細胞網の隙間はグリア細胞によってみっちりと埋められているが、睡眠中だけそれが縮んでリンパ液が流れ込み循環し、起床中の脳活動によって生じた有害なタンパク質を洗い押し流しているらしいことが最近の研究で判明したという。ノンレム睡眠時に脳全体が緩やかな波を作るように神経発火するらしい。
— Takayuki Todo (@toodooda) November 15, 2020
脳神経節というのはよく使われるものほど強化され、筋繊維のように超回復していくが、休まずに酷使されすぎたものは除去される。神経節の絶縁度が上がり情報の混線が少なくなる。ネットワーク全体としても中継する細胞が少なければ少ないほど負担が減り処理が速くなるが、新しい回路形成が難しくなる。
— Takayuki Todo (@toodooda) November 15, 2020
脳の可塑性というのは神経細胞の物理的なリストラによって生み出されており、そうした整理が睡眠中に行われること。脳回路が刈り込みによって洗練され処理効率を上げれば上げるほど、他方で可塑性が少しずつ失われていくこと。睡眠を削ると脳の変質が進み自己破壊しはじめること。知ると使い方変わる。
— Takayuki Todo (@toodooda) November 15, 2020
オリゴデンドロサイトというグリア細胞の一種の話が面白くて、よく使われる脳神経の軸索にグルグルと巻きつき、ミエリン鞘というバウムクーヘンのような絶縁体を形成するという。これでノイズを減らしゲインを上げた神経細胞は、情報伝達速度が圧倒的に加速するらしい。 pic.twitter.com/kEYJmnleOP
— Takayuki Todo (@toodooda) November 15, 2020
「大人になって落ち着きが増す」とか「若い方が脳が柔らかい」とかいうのが脳神経回路のどういう状態・現象を指しているのか、こういうメカニズムを知ると何となく分かる気がしますね。
— Takayuki Todo (@toodooda) November 15, 2020
要するに、寝ないと脳の容量と新知識獲得野が少なくなり、変わりに既得の知識の神経伝達速度は向上し、部門特化形に脳が変貌するというわけですね。
— Drinkin JET Kintama (@DJKintama) November 16, 2020
睡眠の脳に対する重要性はよく耳にしますが、2012年ロチェスター大学で、横向き、うつ伏せ、仰向けのいずれかでマウスを寝かせ、脳内の脳脊髄液を調べた結果、最も良い寝相は横向きとのことです。
理由は横寝がアミロイドβという認知症の原因となる余計な蛋白質を脳脊髄液で洗い流すからだそうです。— ケイ THE 雑学おじさん?? 21時?23時に活発に発信中 (@mikaitabi) November 16, 2020
水木しげる先生のお言葉を思い出しました。 pic.twitter.com/Qh3YFY0wqp
— 雀のお宿 (@suzumehotel) November 16, 2020