お前、そこにおらへんのとちゃうんか。

秋川さんは、曲のイメージとの関係から当初は難色を示したが、寺側の熱心な依頼に「私の歌が、大切な人を亡くして悲しんでいる方が、墓参りなどを通じて立ち直るきっかけとなり、その後の人生を前向きに送れるように、心に寄り添っていけるのであれば」と最終的に快諾した。

秋川さんに就任を依頼した町屋光明寺の大洞龍徳住職は、「曲では死者の立場でお墓にいませんと歌っているが、歌詞の内容を吟味すると、死によって束縛されるものではないという気持ちが表れている。生きているときよりも、その人を身近な存在に感じるという意味で、お墓にとっても最高のイメージキャラクター」と、起用の理由を語っている。