お客様「長年一人で社内システム開発していた社員が辞める事に」
「ほう」
お客様「社内システムメンテ出来なくなるのでスクラッチで刷新したい。ついては見積もりを。予算感は五千万くらい」
「分かりました」
…(翌日)
「概算見積もり出来ました」
お客様「いくらくらい?」— 戦略的なビビ(Vivi) (@strategic_vivi) 2019年5月9日
「15億円です」
お客様「…は?」
「統計ベースで判断して15億円規模のシステムです」
お客様「…」
「弊社に言える事は一つです。その社員だった方を、年収1億円提示して今すぐ呼び戻して下さい」世の中には、単に社内SEと呼ばれるハイパーエンジニアがいる。
それ評価出来なきゃ辞めるだろ。— 戦略的なビビ(Vivi) (@strategic_vivi) 2019年5月9日
なお、このツイートを見て「やはり内製が安いか」と思ったユーザー企業の皆様。
「地獄に落ちやがれ」という言葉をお贈りさせていただきます(# ゚Д゚)
— 戦略的なビビ(Vivi) (@strategic_vivi) 2019年5月9日
驚くほどのびてしまったので、業界外の方向けにちょっと見積もりに関する補足を。
システム開発コストというのは基本的には人件費が最大要素です。
「エンジニアを一ヶ月専有すると100万円」といったイメージです。— 戦略的なビビ(Vivi) (@strategic_vivi) 2019年5月9日
件の社内SEさんの給与が500万円(期間中平均)だったとして、彼が10年間開発を続けると五千万になります。なんかお客様の予算感が分かりますよね。
ところが、これをベンダに請負契約で発注する場合、話が大きく変わります。— 戦略的なビビ(Vivi) (@strategic_vivi) 2019年5月9日
請負ベンダは法的に瑕疵担保責任を負うため、品質管理コストが大きくかかります。内製と大きく異なる点ですね。
また、PJMや営業など、エンジニア以外のスタッフも関わる事になるので「人件費単価」が大きくなります。— 戦略的なビビ(Vivi) (@strategic_vivi) 2019年5月9日
単価が大きくなる代わりに、お客様は「品質保証」「瑕疵担保」そして「自社内に開発専任者を雇用し続けなくて良い」というメリットを得るわけです。
— 戦略的なビビ(Vivi) (@strategic_vivi) 2019年5月9日
そして、人件費で見積もりが決まる場合、問題になるのは作業量です。作業量を決めるのは「数」です。
機能数やデータの複雑度により、開発時の作業量がほぼリニアに決まります。— 戦略的なビビ(Vivi) (@strategic_vivi) 2019年5月10日
件の社内SEの方は、長期間コツコツと開発を行い、とんでもない機能数と全社全業務を網羅するとんでもないデータ構造を実現してしまったのです。
恐らく、それこそ10年近い間、ノンストップで。— 戦略的なビビ(Vivi) (@strategic_vivi) 2019年5月10日
あるある。退職してから初めて評価されて戻れってめっちゃ言われたことある
— 元大手FX会社ディーラー (@fxspotdealer) 2019年5月10日
社内SEの経験があるのでよくわかります。いま経理の仕事をしてますが、経理業務でもある話で、高度にexcelマクロで自動化された業務が担当者の退職で会計士、税理士が何人も投入されても解決がされなかった事例をしってます。
— ゆーすけ (@yu_suke_y) 2019年5月10日