あー、一応、某元高級ブランドの時計技師だったので警告しますが、正規店から時計を盗むのは意味がないのでやめた方がいいです。
盗まれた時計のシリアルナンバーはすべて控えているので、盗品かどうか照会が来たらすぐバレます。— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 9, 2023
たまに「友人から買った」時計のメンテナンスで正規店に持ち込みがあり、修理受付の一環でシリアルナンバーを登録しようとすると盗品だった事が露見する事があります。
(そういう時どう処理しているかは知りませんが)— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 9, 2023
古いモデルの修理などで、別の部品在庫の裏ぶたと交換する場合など、本体と裏ぶたのシリアルナンバーが不一致になる時もありますが、それも全て記録されています。
洗浄で分解するので、そうしておかないとどれがどの時計のふたかわからなくなるので。— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 9, 2023
現役の時に使ってたピンセット類。https://t.co/Ogu927c5o1
— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 9, 2023
モノとしては本物でも、もう正規の市場価値はないんですよね。
私は修理技師だったので、開けた時に外部の業者が修理したかどうかもすぐわかりました。— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 9, 2023
時計だと工場製造時点でシリアルナンバーがレーザー刻印されるので、その手を使うのは無理だと思いますね。
— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 10, 2023
時計のケースに大きな傷がついたりして、シリアルナンバーが刻印された部分が交換される事もありますが、その時は新シリアルナンバーとして再登録されますね。
なので、未刻印のパーツ自体がないです。— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 10, 2023
ちなみに、偽ブランド品を持ち込まれても修理はできないのですが、「偽物です」とハッキリ言うとお客様に恥をかかせる事があるので、「弊社の商品ではありませんので…」という感じでやんわり断っていました。
— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 9, 2023
「弊社の商品に大変よく似ておりますので、そういう品物をお持ちになるお客様もときどきお見えになります。ご購入元にご確認ください」という感じで説明すると思います。
まぁ、銀行みたいに個別に窓口にお呼びするので、他のお客様には知られないようになっていましたね。— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 9, 2023
なるほどー。いくら高級品でも中古はリスクあるっていうのは理解しているので、「ご購入元にご確認ください」は良い返しですね。ありがとうございました。
— にゃう次郎 (@bi_ba_wizard) May 9, 2023
わたし昔それで自分が買ったものが偽物だったことに気づいてものすごく恥ずかしい思いをしました…
— 縞鯵井 咲(しまあじい さき) (@B94nh9quwS2oQwT) May 10, 2023
日本国内で盗んで海外に売っても、海外の支店では修理を断られる可能性が高いです。当然保証書も無効。
ブランド品としての価値はないも同然です。本来なら一番高く買ってくれる買い取り業者も買ってくれないでしょう。— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 9, 2023
自動車だとボンネット開けてフレーム見ないとシリアルナンバーわからないので、偽のシリアルナンバーのプレートを上から貼り付けてごまかすとか、いろいろ技法があるらしいですね。
時計の場合、だいたい見えるところにナンバーがあるのでそういうごまかしは難しいです。— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 9, 2023
とりあえずは使えるでしょうけど、修理・メンテナンスに出すと、部品請求の時に必ずシリアルナンバーが照会されるので、その時に部品送付が拒否されて終わりですね。ブランドによっては警察に連絡することもあるでしょう。事情聴取されたりするかも。
盗品と知らずに買った場合、逮捕はされないはず。— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 9, 2023
あまり言いたくないのですが、香港周辺ではニセモノ時計の製造や流通はかなりの産業で、犯罪組織によるビジネスになっているようです。
私も時計技術者でなければ見分けがつかないような、精巧なコピー品が来て驚いた事があります。— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 10, 2023
逆に言えば、大がかりで高度な犯罪組織でもないと、そういう闇時計でビジネスをするのは難しいという事でしょう。
— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 10, 2023
法律があれば対策ありで、正規の流通や修理によらない、闇のルートもあるにはあるようです。
まぁその辺は盗難車と一緒ですけど、ブランド側も自社部品比率を高めて、正規ルート以外のメンテをしにくくしたり対策していますね。— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) May 10, 2023
服もですよ~。No.で工場から時期まで分かります??
あと販売員はどんな人に売ったのかまで記憶してる場合が多いので。長年販売してると全体の雰囲気から職業が分かるので、路面で販売してる時、怪しい人が店を除いてたので、交番に通報した時あります。
3ヶ月後位に、別の店舗で捕まったそうです。— アパレルDIY女子yayasuzuki (@yaya_suzuki) May 10, 2023