今日は失業保険の話。
現状 縁が無い方も覚えておいて損は無いと思う。
自己都合で会社を退職する場合、退職直後は「給付制限期間」といって失業保険の基本手当が貰えない期間が設定される。(通常3か月)
したがって、その制限期間の間に再就職をする場合は、基本的に失業保険を貰うことはできない。
— オロゴン (@orogongon) 2018年11月11日
また、自己都合退職の場合は、会社都合退職(解雇等)に比べて、手当給付の日数が少なく設定されている。
失業保険の基本手当は、直近の給料の5~8割程度の手当日額が最初に決まり、その手当日額×給付日数 で計算・支給される。
つまり、給付日数が少ない=受取る合計金額が少ない、という事でもある。 pic.twitter.com/gVPbiLZ61N
— オロゴン (@orogongon) 2018年11月11日
失業保険の基本手当の給付日数は
表① 会社都合退職
表② 自己都合退職例えば35才の人が10年勤めた会社を辞めた場合、
①会社都合=240日
②自己都合=120日実に120日…2倍も支給日数が違う。
早い段階で再就職する場合も、基本手当の残日数で「再就職手当」が支給される為、この差は非常に大きい pic.twitter.com/zgBVFko3W4
— オロゴン (@orogongon) 2018年11月11日
だが、自己都合で退職した人も場合によって、会社都合と同様の条件を引き出す方法がある
そうなれば、給付制限がなくなり手当支給はすぐ開始され、トータルの支給額も増える事に。
その方法とは
あなたの退職が「自己都合」ではなく「やむをえない理由があった」とハローワークに認定してもらうこと
— オロゴン (@orogongon) 2018年11月11日
このやむをえない理由で退職した人を「特定受給資格者」といって、実は倒産・解雇など会社都合で退職した人もこれに含まれる。
その理由には、他に以下のようなものがある。(参照HP後述)
・退職前に長時間の残業があった場合
・給料が85%未満に下った場合
・パワハラ、いやがらせを受けた場合 等々— オロゴン (@orogongon) 2018年11月11日
ここでは比較的該当が多い要件、長時間残業について見てみよう。
その内容は
離職直前6か月間の内に
以下のいずれかの時間外労働があった為に離職した事
① 連続する3か月で45時間
② 1か月で100時間
③ 連続する2か月以上の期間の時間外労働を平均して1か月で80時間(例:80h→80h、90h→70hなど)— オロゴン (@orogongon) 2018年11月11日
もしこの条件に該当する場合は、退職までに、タイムカードや勤務記録のコピーなど客観的な証拠を必ず用意しておこう。
そしてハローワークで職員に
「会社の離職票は自己都合になっているが、残業時間が非常に多い会社だった」と相談しよう。
会社が出した離職票の退職理由に、異議を表明する訳だ。 pic.twitter.com/8qZZktuSh8
— オロゴン (@orogongon) 2018年11月11日
明確な証拠資料が用意できていれば比較的スムーズに手続は進み、晴れて「特定資格受給者」に認定されるだろう。
まれに職員が「企業側に電話で確認したい」等と言うかもしれない。
・・大いに結構。電話してもらおう。
間違っても、ここで「辞めた会社に迷惑をかけるかも?」と思わない方が良い。
— オロゴン (@orogongon) 2018年11月11日
あなたのこれからの人生を、辞めた会社が面倒を見てくれることはない。
同様に、あなたが辞めた会社のことを気にする道理も無いのだ。
それに実際は、「間違いないですか?」と聞く位のもので、
会社にお咎めがある訳でもない筈だから、あまり気にしなくていい。
— オロゴン (@orogongon) 2018年11月11日
退職前から万全の準備をしておく事で、次のステージに進む環境をレベルアップできるはず。
退職してからでは遅い…。気を付けて。
参考:ハローワークHP
基本手当についてhttps://t.co/PS2mYSbeVt
基本手当の所定給付日数https://t.co/Qy0ySxZzvU
特定受給資格者の範囲https://t.co/rl41VED4tu— オロゴン (@orogongon) 2018年11月11日
なるほど。確かにその制限もありますね! pic.twitter.com/y7n56SxVMX
— オロゴン (@orogongon) 2018年11月12日
利用するエージェントの方に再就職手当支給に関わる紹介業者利用証明書を発行できるケースを確認するのが確実です。
リクルートエージェントで私を担当していただいた方に丁寧に教えていただきました。
皆さんの転職の一助になればと思い横から失礼しました。— のまのん (@nomanon0) 2019年6月28日
自己都合で会社を辞めて、転職した時に「再就職手当」と「就業促進定着手当」を申請して50万円貰ったことがある。
知らなかったら0円。
知っていて申請したら50万円。日本の社会保障はいつもこんな感じ。
何か困ったことがあれば、調べよう。#日本にお金を学ぶ文化を創る https://t.co/PbKqFCEa4l— 井 章弥 / OneQuest (@fumiya_077) 2019年6月28日