豚コレラ、「ワクチンあるのに打ってなかったから」って言う人達多いけど、違うんだよ…
豚コレラは被害が甚大である故に「ワクチンがいらなくなる」ほどの国内完全撲滅を目標とされ、実際に長い年月と努力でそれを実現して、保ってきた病気なんだよ。
→— オニオングラタンスープになりたい (@shiba_turned) 2019年3月3日
・豚コレラをワクチンを使って予防するためには、莫大なお金が永続的にかかり続ける
・清浄国になれば豚の輸出もできるようになる(病気の蔓延している国から豚を輸出したら、輸出先で広がってしまうから)
・国内の畜産を守りたいだから、ものすごい労力をかけても、清浄国になりたかったのです。→
— オニオングラタンスープになりたい (@shiba_turned) 2019年3月3日
もちろんワクチンはあるのだけど、豚コレラのワクチンは「生ワクチン」と呼ばれ、可能な限り弱くした生きたウイルスなのです。だから、「ワクチンを打つ=軽く感染させることで免疫をつける」方法で予防することになるので、豚コレラは存在したままなんです
→— オニオングラタンスープになりたい (@shiba_turned) 2019年3月3日
まず行ったのは、国内全豚へのワクチン(=弱毒株)接種徹底。これによって全豚に免疫をつけ、国内に蔓延している強毒株豚コレラに感染しないようにし、感染拡大を防ぎます。国内にいる全ての豚です。途方もない数です。でも先人たちはやりました。→
— オニオングラタンスープになりたい (@shiba_turned) 2019年3月3日
一度打って終わりではありません。ウイルスは野生のイノシシも持っているので、予防をしたといってもどこから入ってくるかわかりません。なので、ワクチン接種と検査による監視をひたすら続けました。強毒株がこの国からなくなるまでずっとです。これも途方もない労力です。でも先人たちはやりました→
— オニオングラタンスープになりたい (@shiba_turned) 2019年3月3日
ようやく、恐ろしい野外の強毒株豚コレラが見られなくなって、それでも監視を続けて数年。ワクチンの中止を行います。ワクチンを打ち続けている以上、弱いとはいえ豚コレラは存在しているからです。それに弱毒株ウイルスが進化(変異)して新しい豚コレラが生まれるかもしれないし。→
— オニオングラタンスープになりたい (@shiba_turned) 2019年3月3日
ワクチンを中止しても、どこかでイノシシが強毒ウイルスを保有しているかもしれないので、監視は続けます。ワクチンとして打った弱毒ウイルスが全ての豚から消えるまで、消えてもなお、監視は続きます。そして数年がたち、その間1頭も感染豚が出ないことが証明されて初めて、清浄国になれたのです→
— オニオングラタンスープになりたい (@shiba_turned) 2019年3月3日
今回の豚コレラは、野生のイノシシにから感染したものだと言われています。徹底的な監視網をかいくぐって、何年もの間、野生のイノシシがひっそりと誰にも見つからず保有していたのです。例えるなら、ずっと前に絶滅したはずのニホンオオカミの生き残りが豚を殺しまくっているような感じです→
— オニオングラタンスープになりたい (@shiba_turned) 2019年3月3日
清浄国になれたからといって手放しで喜べるわけではなく、国内に再発生がないか、海外から入ってきていないか、常に検査が行われていました。そして今回まで1度も、再発生は見られなかったのです。
日本の豚コレラ撲滅の道のりは、疫病撲滅の成功例・スタンダードとして、海外でも手本とされています→— オニオングラタンスープになりたい (@shiba_turned) 2019年3月3日
それだけの道のりを経て、日本の養豚業はようやく守られていたのです。「ワクチンあるのに打たなかったから自業自得」ではないんです。知らなかったらそう思うのは当たり前だけど、「ワクチンの必要ない、安心して養豚を営める国」を目指した先人たちの血のにじむような努力を、少しでも知って欲しい。
— オニオングラタンスープになりたい (@shiba_turned) 2019年3月3日