82歳で亡くなった大橋巨泉さんが遺した言葉

7月12日午後9時29分、急性呼吸不全のため死去した大橋巨泉さん(82歳)
巨泉さんの遺した言葉をご紹介します

【テレビの話】
「クイズダービー」について
僕は何でも自然体でやる方でしたし、役者さんではないので台本を覚えなくてもいい
すべてアドリブでやっていたので苦労したことはないですね

どんなに才能があっても、毎日出ていて、同じようなことをやっていれば飽きられるのは当然だ

仕事がうまくいかなくなると充電と称してアメリカへ行ったりするタレントがいるだろ?
馬鹿なんだよね。だってよく考えてごらん
電気カミソリの電気がきれてから充電しても間に合わないんだよね

勝ち組、金持ち、インテリはテレビを見ない
負け組、貧乏人、程度の低い人がテレビを見ており、芸能界の裏話を共有した気になって満足しているんです

【人間とは】
人間の欲は無限であるから、あれもこれもと思うのはわかる
でも結果はアブハチ取らずになるのが関の山だ
そんな時、こう考えることにしている
「今回の人生ではやめておこう」

人に助言を与えることにも用心深くしよう
賢い人はそれを必要としないし、愚かな人は心に留めないだろうから

集団の真ん中にいたら、絶対にダメだ
どうせなら、ビリを走れ
時代の風が逆から吹いたら、自分がトップに立てる

夢を実現できる方法を探ってそれに邁進するしかない

『人間至る処青山あり』が僕の座右の銘
意味:世の中は広く、死んで骨を埋める場所ぐらいどこにでもあるのだから、大望を成し遂げるためにならどこにでも行って、大いに活躍するべき

【戦争の話】
戦争は爺さんが決めて、おっさんが命令して、若者が死ぬ

【ガンの話】
ボクの場合は、いつも1個か2個、しかも手術可能なところに転移してきた
こういう人はタマにいて、結構生きるんだそうだ
だからこの状況が続くかぎり、出てくる癌を『モグラ叩き』のようにやっつける事にしている

僕の作った言葉なんですけど、『がんは闘うか死ぬか』です
その中間はないんです

おれは終活なんて好きじゃない
がんと闘い切れば甘んじて死ぬ