おのれ財務省……(詳しく説明すると長いのでアレなんですが、とにかく七面倒くさいことになり、少なからぬ出版物が品切放置せざるを得なくなる可能性がある)/出版物の総額表示 スリップは「引き続き有効」 財務省主税局が説明-文化通信デジタル https://t.co/CRwB3AKcJD
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
2021年3月31日に消費税額を含めた総額表示の義務免除が終了となる際に、出版物も表示義務が課されることがほぼ確定した。
9月11日、日本書籍出版協会と日本雑誌協会が共催した出版社向けの「インボイス等勉強会」で、財務省主税局税制二課の小田真史課長補佐は「基本的に(特例は延長せずに)終わるとの前提で進めてほしい」と説明した。
めちゃくちゃ簡単に言うと、いま本のカバーに表示されている「本体価格+税」という形の表示はNGになります。つまり、スリップの刷り直し、カバーの刷り直し、シールの貼り付けなどが必要になり、そして店頭在庫の問題もあるので版元も取次も書店も大変です。
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
これが来年度からということらしいので、いまから大慌てで準備しても印刷や改装の時間を考えると半年もありません。当然年度末決算の会社も沢山あります。そしてロングセラー書籍の改装用カバーなんかは持ってても廃棄するしかなくなります。理不尽このうえありませんね。
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
せめて財務省の金でカバーに貼るシールの入稿データ作成から印刷をやり、主計局の役人が版元倉庫、取次倉庫、全国津々浦々の書店店頭を回って一枚一枚貼り付けをやれよ。どんだけ民業を圧迫したら気が済むんだ。ふざけるな。
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
いま編集作業を進めてる本、重版データを作成してる本、これらのカバーデータも作り直す必要がある可能性が高い。ブックデザイナーの皆さんにも一銭にもならない余計な仕事が乗っかります。財務省の役人は人間としての想像力がまったくないとしか思えない。
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
表現規制とかじゃなしに、まさかこんな形で梯子を外して出版業界を殺しにくるとは予想してなかった。財務省が馬鹿なのは分かってたけど、予想をはるかに上回る、究極の馬鹿だ。絶対に許さんぞ。
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
カバーに「本体価格+税」でオッケーという諒解のもと、近年進行していたのがスリップレス化です。少しでも原価を抑え、初版部数が減少するなか価格を維持したいという面を持つ施策で、かなりの版元が舵を切りつつあります。財務省はこういう努力を全部ちゃぶ台返ししようとしているわけです。
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
おそらく現在の財務省主計局の見解がそのまま維持されれば、少なからぬ出版物(特に小部数の専門書や刊行から時間が経っているもの)は出荷できなくなります。結果、出版市場の多様性は低下し、それはめぐりめぐって国力の衰退にも繋がります。こんな簡単なことがどうしてわからないんだ。
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
重版できた本が重版できなくなる、細々とでもプラス出庫が続いていた本もそのままでは出荷できなくなる、市場規模の縮小に拍車がかかります。これは特定の産業分野に対し、明確にダメージを与える政策です。本読みのひとりとしても絶対に許せない。最後まで戦う。刀折れ矢尽きるまで徹底的にだ。
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
ちなみに現行の「本体価格+税」表示でよいという特例は業界団体が2004年に申し入れて決まったもの。消費税を上げるだの上げないだの、1日2日で発言がブレまくる次期総理のもとで、税率が変わるたびにカバー全部刷り直しとか悪夢以外の何物でもありません。
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
通常の資金繰りをやりながら、消費税増税タイミングをはかってカバーの総額表示を気にし、更に税額変更のたびにせっかく金をかけてカバーやスリップを廃棄して……もう考えるだけで発狂ですよ。税理士さんも発狂しそう。
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
感情的な長文をここまで読んでくださってありがとうございます。最後にハッシュタグを置いておきます。ご賛同いただける方のツイートが、今後われわれ出版人の力になります。もちろん、ご自身の意思を最大限に尊重なさってくださいませ。それでは。#出版物の総額表示義務化に反対します
— 平林緑萌 (@moegi_hira) September 15, 2020
【拡散希望】
出版業界に緊急事態が発生しています。
これを通されたら小さい出版社はのきなみ潰れ、ちょっとマニアックな本はぜんぶ消滅します。
とりあえず財務省のご意見箱に投稿しました。https://t.co/iX5RZPFzbR
ご協力をお願いいたします。#出版物の総額表示義務化に反対します pic.twitter.com/UmmdYftIwu— 似鳥鶏 『難事件カフェ2』発売中! (@nitadorikei) September 15, 2020
書店の最初の研修で「なぜ本は税込表示じゃないの?」→「小さな出版社は税率変わったらカバー刷り直すだけで潰れる(実際に消費税導入時に沢山潰れたから今の表示方法になった)」ってのお客様に説明できるように習ったけど、世の中からどれだけ本が消えるか…#出版物の総額表示義務化に反対します
— うめだ (@umeda_ihuku) September 15, 2020
どの本にも「¥○○○+税」って書かれてて「計算面倒臭いなぁ」と思ってたけど、そういう配慮だったのね
ページをめくる感覚とか、匂いが好きだから無くなっていくのは困るな— RABIES (@5CWcGVOJEdAvglp) September 15, 2020
日本の出版業界は特殊で本屋さんが仕入れたい本を仕入れるのではなく「取次」と呼ばれる会社が絶大な力持っててその取次がどの本を卸すか全て決めるそうですね。アマゾンの出現でだいぶ変わったみたいですが。
— はーさん@ドゥカティ????SF848 (@DukeSf848) September 15, 2020
大量に消費されるような本はそうなって行くでしょうね。
でも、世の中には、電子書籍化出来ない本があります。
電子書籍化出来ない理由は、出版社の規模や、本の内容、需要等、色々あります。
そして、そんな出版社にしか作れない本もあります。
難しい問題ですね。(再販制度問題に通じるものが…
— 御大将(おん)@模型制作部 (@XFRaXUeGsX0wtTm) September 15, 2020
それでなくても出版業界は苦しいのに。
— narikinman10 (@narikinman10) September 15, 2020
今手元にある某出版社の箱入りのものは総額表示と本体表示されてます。買った時は3%の税込価格にさらに5%の消費税かけられて危うくぼられそうになりましたが。シールを貼って対応してるものもありますね。#出版物の総額表示義務化に反対します
— 有馬 克己 (@marupe915884) September 15, 2020
日本中に3000社程の出版社があるのですが、悲しい事に、消費税が初めて上がった当時、そのシール貼りすら対応出来なかった出版社が少なからずあったんですよ…。
結果、対策として外税表示を認めさせたという経緯があるのですが、それを撤回するのは勘弁して下さい、って感じなんですね。
— 御大将(おん)@模型制作部 (@XFRaXUeGsX0wtTm) September 15, 2020
1989年の消費税導入時、たくさんの本が店頭から消えて行くのを目にしました。カバー掛けかえのコストに見合わなかったからです。同じことを起こしてはなりません。#出版物の総額表示義務化に反対します
— 北原尚彦@『シャーロック・ホームズ語辞典』発売中 (@naohikoKITAHARA) September 15, 2020
出版に関しては今後消費税は「上がるも地獄下がるも地獄」ということになる。カバーやシールを付けかえる体力のない小さな出版社が潰れる。書店巡りをしていて10年くらい前に出たちょっと良い本と出会うなんてことがなくなるかも知れない。#出版物の総額表示義務化に反対します
— 七月鏡一 (@JULY_MIRROR) September 15, 2020
そもそも消費税は段階的に上げていくとか言ってるのに、その「段階」のたびにカバーを刷り直したり、シールを新しく貼ったりするの? 店の書棚にぎっしり納まってる書籍のシールを貼り直すのは書店員さんたちだよ? 死ぬよ?#出版物の総額表示義務化に反対します
— 七月鏡一 (@JULY_MIRROR) September 15, 2020
#出版物の総額表示義務化に反対します
忘れもしない消費税導入の年、本屋の片隅で、地味に売れ続けていた何万冊もの本が、「カバーを掛け替える予算がないから」と廃棄されたことを知って愕然としました。
「売れるモノしか、ますます売られない」時世は勘弁して下さい。— 神野オキナwith警察庁私設特務部隊KUDAN発売中 (@OKina001) September 15, 2020
#出版物の総額表示義務化に反対します
嘗て書店の店長(20年間)やってた者として反対する。消費税導入当初、税込表示のカバー掛け替えで、どれだけの書籍が絶版されたと思ってんだ。本を読まない奴等が本の事を決めるな!— 百舌 (@moz794) September 15, 2020
天下の横溝正史先生ですら、消費税導入のとき「カバーをかけかえたら儲けが出ない」と、それまで出ていた90作のうち70作が絶版になりました。あの横溝先生が!です。
消費者の利益といいながら結局は消費者の不利益になる、そんな #出版物の総額表示義務化に反対します(雅)— 喜国雅彦&国樹由香 (@kunikikuni) September 16, 2020
かつてISBNコード表記が義務づけられた時もカバー掛け替えたりシールを貼って対応した訳ですが、「そこまでして残せない」多くの本が絶版となりました。それでもあの頃はまだ出版業界には体力があったのです。今、同様の手間をかける余裕があるとは思えません。 #出版物の総額表示義務化に反対します
— 日高トモキチ@通常運転中 (@mokizo) September 15, 2020
地デジ化によって以前の規格のテレビ受像機は店頭から姿を消しました。あんな感じで「新刊以外の、重版がかからない」書籍は消えるでしょう。そんな感じですよ。 #出版物の総額表示義務化に反対します
— 日高トモキチ@通常運転中 (@mokizo) September 15, 2020
出版物は食料や消耗品のようにサイクルが早いわけでもなく、長期間陳列される事も多い。税率が変わるたびにカバーを刷り直し、店頭などで取り替えるのは負担が大きすぎる。中小出版社は潰れかねない。
紙媒体全体の問題。出版物の総額表示義務化には反対です。— おぎの稔(荻野稔)大田区議会議員 議員系Vtuber🏭✈️ (@ogino_otaku) September 15, 2020
横から失礼いたします。
本だけではありません。
いろいろな商品で同様のことが発生します。
熱烈なファンはいるけど全体から見たら売り上げがおおきくない商品は、パッケージやチラシを再刷ぜずに販売終了になる可能性が大きいです。
それは、あなたのお気に入りの化粧品や文房具etc.かもしれません。— MAY (@MAY43341702) September 16, 2020
出版物の消費税総額表示の件、財務省に確認。スリップ(書籍の間に挟んである紙)や「しおり」で総額表示していれば、カバーの再印刷などは必要ないとのこと。業界団体にも確認しましたが、現場での作業はあるが大きな影響はないだろうとのことhttps://t.co/udVwVF4U8m
— 山田太郎 ?(参議院議員・全国比例) (@yamadataro43) September 16, 2020
書店員です。そのスリップやしおりの挟み込み、対応できない商品の返品等…作業量を考えただけで目眩がします。どこが「大きな影響は無い」なのでしょうか。ただでさえコロナの影響で売上が減っている中、この様な作業で人件費は割けません。
— あずま (@azuma227) September 16, 2020