とある卒業生と話をしていたら、「10万円の給付金はよく分からないし面倒くさいから申請しない」と言うから驚いた。書類1枚と身分証明書・通帳のコピーを同封して送るだけなのに、本人にとっては難しいのだ。家庭の事情で一人暮らしをしていて、助けてくれる人もいない。俺が一緒に書くことになった。
— とある高校教師S (@hellohellock) June 19, 2020
社会で当たり前だと思われる能力をみんなが具備しているわけではないし、それを手助けする人間が近くにいるとも限らない。本当はしたくても、何から始めれば良いか分からないし助けてくれる人もいないし理解するのも難しくて手も足も出ない。それを端的に表現すると「面倒くさいからもう良い」なのだ。
— とある高校教師S (@hellohellock) June 19, 2020
働くようになってから色んな「オトナ」と出会うけれど、みんながみんな「社会で当たり前だと思われていること」をこなせているわけではない。昨年某芸能人の脱税が取り沙汰された時も、意図的で悪質だという声が多かったけれど、俺は彼の「特性」による杜撰さが原因だと思っている。
— とある高校教師S (@hellohellock) June 18, 2020
子供を死なせてしまったり、脱税のような違法行為があったりしても、その原因となる特性や傾向が本人にあったのかどうかは、センシティブな情報なので報道されることはない。本人を守ることが趣旨なのかもしれないが、むしろそれに触れた方が事件の根本原因が分かるし、社会も良くなっていくと思う。
— とある高校教師S (@hellohellock) June 18, 2020
とは言うものの、実は自分のなかで答えが出ていないこともある。「規律を守り、普通であることに矜持を抱いて生きている」タイプの人達が、果たしてそうした「規格外」の人々を理解できるのか分からないし、むしろその存在を許さない精神によって大多数の平和が作られているのではないかという疑問だ。
— とある高校教師S (@hellohellock) June 18, 2020
要するに、「ちゃんとやらなければ」という「自分にも他人にも厳しい」人にはそのまま頑張っていただいて、それとは別に理解の深い人達で困った人達を支える社会のほうが効率が良いし平和なのでは、というのが現実的な答えではないかと思っている、ということ。あんまり理想的ではないんだけれど。
— とある高校教師S (@hellohellock) June 18, 2020
ただ、教師はそういうタイプの人ではあってはいけないと思うね。「普通であることに矜持を抱いて生き、自分とは違った人々を理解せず、むしろその存在を許さない精神によってマイノリティの人権を侵害し、マジョリティの既得権益を拡大する」ようなタイプの教師は害悪なので消えてほしいと思う。
— とある高校教師S (@hellohellock) June 18, 2020
FAQ
「要らない(お金に困っていない・制度に反対している)から申請しないのでは?」
→本人は欲しいと思っています。生活が特段豊かでもありません。「知的障害があるのでは?」
→発達上の特性は、必ずしも知的な障害を伴うものではありません。普段は特に問題無いです。— とある高校教師S (@hellohellock) June 21, 2020
なお、「(国・自治体が)支給したくないから、わざと手続きを煩雑にしている」というご意見には賛同しません。正確な事務を行うために手続きを厳密にすることには一定の合理性があるとは思います。ただ、それが結果的・副次的に「困ってしまう人」を生み出してしまう現状がある、ということです。
— とある高校教師S (@hellohellock) June 21, 2020
様々なケースがあり、単純に同一視はできないと思いますが…
自分が、中学校の総合学習のボランティア講師をしたり、社会福祉の仕事をしたりして出会った生徒さんや成人の方、『家庭の事情』を抱える人ほど援助希求能力も低い=学習支援や社会福祉に繋がりにくいように感じています。
— Sachiko_i (@Sachiko_Vo_Sop) June 20, 2020
あの程度の手続きなのに、大変だから10万円放棄するなんてまさか!と思う人も多いだろう。
だが、実はこういう方は潜在的に少なからず存在する。
歌や水泳が苦手なのと同じように、行政機関への申請手続きだけ苦手な人もいるのだ。
それで、行政書士など手続きの代行業が成立するのだろう。— 小嶋隼人 (@Voyamiclasse) June 20, 2020
これこれ。日本(だけかどうかは知らないけど)の救済システムは、本当に生きていくだけで精一杯みたいな生活苦の人には敷居が高すぎると思う。「その助けを申請できる能力があるくらいなら、こんなことになってないよ」って言う、ね。こういうのなんとかならないのかな、
— ウニ丸くん (@tS7LvtXShGTpVQW) June 20, 2020
おばあちゃんの申請書書きました。
あれは、高齢者には難しいかもしれないです。
チェック項目
コピー機の使い方
どの面をコピーするのか
何を封筒に入れるのかもっとわかりやすい説明にできないのかなと。
— のこのこ:小学校の先生になりたい大学2年生 (@ylO7qhUXwRORTw5) June 20, 2020
「面倒」という言葉に反応される方、学力の問題やお金に困っていないからだろうと書いている方が多いようですが、あと少し想像してみて下さい。
常識の枠の中では共感することすら難しいような困り方をしている人は、結構多いものです。
そして目に見えないため理解されず、孤立や困窮を生み出します。— akko (@tw_akko_t) June 20, 2020
失礼いたします<(_ _)>
私は いい歳したオバサンですが、そうです??
本当っっ痛いほど分かります??
(私は夫に書類を書いてもらって、出してもらいました。)— ??桜空?????????? (@K3hFl4IT88I4xLX) June 20, 2020