緊急事態宣言発出に伴う自宅などでの大掃除の歴史資料に関する注意点





緊急事態宣言発出に伴う自宅などでの大掃除の歴史資料に関する注意点
NPO法人 歴史資料継承機構じゃんぴん

 2020年4月7日、新型コロナウイルス感染症を防止するため、日本政府は緊急事態宣言を発出しました(改正新型インフルエンザ等対策特別措置法第32条第1項)。
 それに伴う外出自粛のため自宅の大掃除を行っている方も多いかと存じます。その際、歴史資料が発見される場合があります。すでに2020年4月9日付「緊急事態宣言発出に伴う自宅などでの大掃除の歴史資料に関する注意点」でも注意喚起をしたところ、3件のご相談を頂き、そのうち1件については今後保存・調査活動を展開することになりました。
 他方、4月23日付『静岡新聞』で「自宅待機で掃除熱?家庭ごみ持ち込み急増」という記事が報道されました。既述のとおり、掃除の際に貴重な記録・資料が見つかるかもしれません。ここで述べる「貴重な記録・資料」とは次のようなものです。

・古文書(くずした文字で和紙に書いたものなど)
・古い本(和紙に書かれて冊子にしてあるものなど)
・明治・大正・昭和の古い本・ノート・記録(手紙や日記など)・新聞・絵
・写真やフィルム、ビデオテープやホームムービーなど
・古いふすまや屏風(古文書が下貼りに使われている場合がよくあります)
・自治会などの団体の記録や資料
・農具、機織りや養蚕の道具、古い着物など、物づくりや生活のための道具など
(以上、歴史資料ネットワークによる「そもそも歴史資料って何?」抜萃)

 このようなものをどのように扱ってよいか分からず、捨ててしまい、貴重な歴史が失われるケースがあとを絶ちません。
 もしこれら「歴史資料」について、お困りのことがございましたら、当会にメールで御相談ください。メールアドレスは[email protected]です。