何故、COVID19で日本の死者数が(現状)他国より格段に少ないのか?
背景の一つとして医療体制にどういう違いがあるのかを、めちゃくちゃ雑にガンダムに例えて説明してみようと思います。ガンダムに例えて。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
まず海外の医療機関は、大型病院に設備とスタッフを集約して効率的な体制を作っているところが多いです。特にEU圏内は赤字削減のため統合廃止しての集約化をかなり進めています。
日本の場合は、中小規模の病院もCTなどの高度設備を持っていて人員も分散しています。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
ガンダムに例えるなら。
海外は大基地に指揮組織を整備してジムとかジムスナイパーIIとかガンキャノンをバランス良く配置し装備も各種普段使う数を取りそろえています。
ただ今回の新型コロナの襲撃に対し、イタリアなどでは全軍出撃しローラー作戦を決行した結果基地に侵入され壊滅しました。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
なので生き残ってる基地や急遽作った臨時基地に急いで補充機体や足りない大火力装備を作って送ろうとしたり、学生をパイロットとして急遽送ったりしようとしてます。
大規模基地なので、まとまった数さえ送って貰えば質が低くてもある程度戦力として使い潰せる指揮系統を持っています。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
日本はというと…各地に分散する中小基地に、各種装備を揃えたデンドロビウムやその簡易量産型が個別配備されてます(笑)
V時点でのレオニードさんやロメロさんくらいの年の現役パイロットもゴロゴロ居て、指揮官もパイロットを兼ねており交代要員はほぼいません。各自持ち場を守って防衛中です。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
今回のCOVID19の襲撃に際しては、拠点毎に個々の武装を活かして戦っています。急な襲撃でやられる基地もありますが、すぐに撤退し他の基地がフォローしてる間に立て直すのが今のところ間に合っています。
費用効率が悪いと言われる拠点分散型が、今回のCOVID19の大規模襲撃を受けた際には効果を発揮。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
この状況で、現場を支援するために何が必要でしょうか?
海外のように装備を間に合わせで増産して送って貰っても、そもそもそれを使うMSの数がありません。既に使える人はデンドロビウムで使ってます。
もちろん質を維持した予備なら心強いです、実際に国内メーカーは増産中です。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
MSが足りないなら質の低い間に合わせを装備した学生を各地の現場に増援で送って、喜ぶでしょうか?
パイロットに指揮の業務まで増えて、新兵のお守りまでしろって言うのかい!ってなります。
新兵をバラバラに送られても困るんです。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
それよりも弾薬などの補給、医療で言えば医薬品やマスクなどの医療消耗品をまず潤沢に送って欲しいというのが正直なところだと思います。
粘ってる間に、圧倒的に効く兵器=特効薬が出来てくれれば判りやすい勝ちです。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
なぜ海外と違って医療がすぐ崩壊していないのか。
なぜ間に合わせで機材や人を急ぎ揃えたりしないのか。
状況が違うからです。
海外では末期戦で総動員掛けてでも正面戦力を揃えようとしていますが、日本で同じことをやっても前線で頑張っている人の邪魔にさえなり得ます。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
というわけで、状況次第で打つ手は変わるという例え話でした。
今は欧米の真似をして何をしろと騒ぐよりも、
・医療消耗品などを家庭で買い占めたり、外来に無駄に押しかけて感染を広げたりしない
・事態収拾後に予算増を認めて医療体制強化、労働環境改善を計画する
ことを心がけて貰えれば。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
追加。
今から海外のような大規模臨時基地を作れ!
ってのは出来て機能したら確かに素晴らしいのですが、
そこに配置する人員はどうするの?
頑張ってる現場から引き抜いて集めるの?
という問題が立ちはだかります。
日本の医師は普段から通常の三倍働いてるので、これ以上余力なんてないのです pic.twitter.com/UIhGkEY9Px— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
Toggeterまとめのおかげもありまして、雑な例えを大変多くの方にご覧頂いたようで恐縮です。
調子に乗って補足を少々いたします。まず誤解を招かないよう一点。別に海外の大型基地集約がリスクに弱く駄目で、日本の分散型が費用面以外で普遍的に良いという訳ではありません。向き不向きです。
— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月3日
大規模集約型の方が有利なケースも大いにあり、たまたま今回は基地=病院に侵入して殲滅してくるCOVID19には分散型の方がリスク分散になったというだけのことです。
一カ所に集約したらやられにくい対策は取りやすいけど、もしそこがやられた時に被害は大きくなる。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月3日
ガンダムに例えるなら、大規模迎撃戦には大規模基地型が強いです。遠征部隊を組んで派遣、ですんなり。
分散型は拠点をそう留守にも出来ず、どこから誰が行って現地でどう合流するか、補給は誰がどうやるのか現場で誰が指揮するのか…と打ち合わせるのも大変です。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月3日
医療に直すと、大事故や戦争などで同時に大量の負傷者が出た場合です。特定の施設でまとめて対応出来れば早く、現地部隊派遣も早い。
対して分散型だと、どこかが取りまとめるにしても個別に希望者を募るか強制的に持ち場を放棄させて連れて行くことに。難しいです。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月3日
では日本医療でそういう大規模な同時傷病者発生案件が襲ってきたらどうなるかというと…
たまたま近くを拠点にしていたとこが頑張ります。援軍が来るまでひたすら現場が出来ることを出来る限り頑張る。地下鉄テロ事件では聖路加病院が奮闘したことが有名ですね。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月3日
凄い人がたまたま居た現場が頑張って何とかしてくれた、これ自体は良い話ですが、いつもそうやって上手くいく再現性があるとは限りません。
エースパイロットが居たら助かりますが、個に頼る限界もあります。
日本の現状の良いところを活かしつつ、海外の体制の良いところも取り入れたいものです。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月3日
普通、デンドロビウムを操縦できる奴なんてそうそう居ませんからね(笑)
原因の一つとして海外では優秀な人材が金融や証券などの稼げる方面に行きがちなのに対し、日本では多くが医師になることがあると思います。
その分お金はかけていますが、決して無駄な投資ではないことをご理解頂きたいものです。— ふらっとでぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) 2020年4月2日
ガンダム好きの医療従事者です刺さりました。
布マスクも無いよりましですよ。
コロナ以外の感染症も通常営業ですから。
抵抗力落とさないように普通の風邪も予防して元気な人が減らないよう願ってます。— yuki (@yamanouekara1) 2020年4月3日
咳したとき自身の飛沫を防ぐなら布でも一定の効果はあるしわざわざ配る位マスク着けなきゃダメなんだと思う人も実際いるんですよ。不足の中、使い捨ては専門施設優先で一般は布配布も切迫した現状の感染予防対策・警鐘としては悪くない策なのでマスコミは茶化さないで欲しいです
— yuki (@yamanouekara1) 2020年4月3日