14年間かけて、少しずつ風評や誤解を解いてきた努力を、一瞬で踏みにじる報道。

(報道資料)テレビ朝日への抗議及び訂正の要請について

箕面市では、テレビ朝日において箕面大滝に関する事実誤認の報道がなされたことに対し、抗議と訂正の要請を行いました。

1.概要

箕面市では、テレビ朝日において箕面大滝に関する事実誤認の報道がなされたことに対し、別紙のとおり抗議と訂正の要請を行いました。

2.対象となった報道

  • 番組名:羽鳥慎一モーニングショー
  • 放送日:令和2年1月21日(火曜日)
  • 発言者:同番組コメンテーター 玉川徹 氏
  • 発言内容:「トンネルを掘ったら水が涸れ、箕面大滝の水が少なくなった」という趣旨の発言

抗議及び訂正の要請

株式会社テレビ朝日 御中

このたび、貴社のテレビ番組「羽鳥慎一モーニングショー」にて、令和2年1月21日(火曜日)午前8時52分より全国放送された「中国人観光客の人気スポット」を紹介するコーナーにおいて、同番組のコメンテーターであり、かつ、貴社社員である玉川徹氏より、「取材しましたよ箕面。トンネル掘ったら水が涸れちゃって、少なくなって、滝の水が少なくなったと確か取材した。回復したのかな?」との発言がなされていた。

当該発言について厳重に抗議するとともに、同放送による報道内容の速やかな訂正を要請する。

本件は、2006年頃、複数のマスメディアによって「トンネル工事により箕面の滝の水が涸れた」と誤報道され、本市の観光産業や都市イメージに風評被害をもたらしたものである。
なお、当時、トンネル工事に伴い、工事現場において湧き水が発生したことは事実であるが、湧き水の水量はごく僅かであることに加え、当該箇所は、箕面大滝の上流にある箕面川ダムを超えて、さらにその上流に位置する複数の支流の一つに過ぎないため箕面大滝との関係性は極めて薄く、また、流水量のデータからも、箕面大滝の水量が少なくなった事実はない。

本市では、当時から当該内容を報道したマスメディアに対して厳重なる抗議を行うとともに、箕面大滝周辺の看板に始まり、各種の冊子、ホームページ、SNSなど、あらゆる媒体を通じ、水量のデータ等とあわせて報道内容が事実誤認であることの周知に努めてきた。
10数年をかけて、ようやく事実誤認であることが少しずつ認知されてきたところであるにもかかわらず、再び全国放送により時を超えて風評被害を拡大する貴社の軽率な報道姿勢は、断じて容認できるものではない。

貴社の同放送による速やかな訂正の実行を重ねて強く要請する。

2020年1月23日

箕面市長 倉田哲郎