猫が鳴く理由は「そこに人がいるから」

本来猫が鳴き声を上げるのは、子猫が母猫に空腹や寂しさを訴える時だけ。

大人の猫同士だと、鳴き声でコミュニケーションを取る必要はありません。

大人の猫が「ニャー」と鳴くようになったのは、人間と共存を始めた約1万年前から。

餌を与えてくれる人間にアピールするため、子猫のような可愛い声で鳴きはじめたそうです。

試しに猫カフェの猫たちを隠しカメラで観察してみると、猫しかいない部屋はとても静か。

ところが人間が現れた途端、数匹の猫が鳴き声を上げて人間に近寄っていきました。
……………………………………………………
人間が新聞や本を読んでいるときに近寄ってくるのは、じっとしている人間をヒマだと勘違いするから。

遊んでくれないかと期待して、飼い主の視界に入り込んでくるのです。

ゴロゴロと喉を鳴らすのは、気持ちいい時や嬉しい時、満足しているときなど。

「撫でて」「遊んで」「ご飯ちょうだい」とアピールする時にも鳴らすことがあります。

しかし場合によっては、怪我や病気など不調を訴えていたというパターンも。

喉を鳴らし始めたら、何を求められているのかよく観察してみるといいでしょう。

人間のお腹の上や毛布の上に乗った猫は、マッサージするように前足を踏みしめることが。

猫好きの間では「パン職人」「うどん職人」などと呼ばれ、可愛い仕草のひとつとして人気があります。

この仕草は、子猫が母猫の乳を揉む本能的な行動の名残。

かなりリラックスしている証拠なので、優しく見守ってあげてください。