■90年代前半、当時の本当のバイク走り屋の姿とは?
現代でバイクの走り屋というと、ヘルメットに猫の耳みたいなデフューザーを付けたり、しっぽを付けたりと、イメージする方も多いかとは思いますが、あくまでも【それ】は始まりの段階に過ぎず(時代背景にもよりますが、この時代はそこまで派手な装飾は好まれない風潮がありました)、最終的には無駄を一切省いた、速く走る事だけにフォーカスをあわせた極めてストイックなマシンで、腕を磨くというのが本来の姿であると認識しています。
命をかけていた、と言われると大げさかもしれませんが、映像を見て分かるとおり、行為そのものは非常に危険で、命がいくらあっても足りません。
では、何故そのような危険な遊びに興じたか?
それは 「そういう時代だった」 と言われれば、それで片付く話しかもしれませんが
私自身の解釈では
バブルの恩恵は授かってない世代ではありましたが
そんな浮かれた大人への反目だったのか
限りなく本物志向な世代であったと強く思います(このクダリはあくまでも私の主観も含め)
どんなにカッコがサマになっていても
腕がなければ誰も見向きもしません(現在で言う盆栽バイクなど、目も当てられません)
速い奴、スタイルのある奴だけが輝ける世界
そんな世界が、24年前の1993年、日本のアンダーグラウンドなシーンにあった訳です。
良くも悪くも
この映像は90年代初頭のリアルな週末です。
おっさんライダーから一言。
未成年っぽい人がこの時代に生まれたかった云々言ってますが、昔は今より安全設計もなされてなく、プロテクターもしないアホウばっかりだったので、大型連休明けになると2,3人はツレがいなくなっていました。
私もチームに属していましたが、その仲間のほとんどは今、この世にいません。辛うじて私はヘタクソだったので、今こうして書き込むことが出来ています。
100円の缶コーヒーを、何度も何度も僕にご馳走してくれた優しい先輩、私に1からバイクの知識、乗り方、イロハを教えてくれた同級生も既に亡くなっています。
しばらくしてバイクの3ない運動が始まり、今よりもずっとバイク乗りは敬遠されるような存在でした。
その事実を知って、まだスピードを出したいなどと思うのであれば、しっかりとプロテクターをして、サーキットにでも出かけてください。
私自身、もう二度と悲しい思いはしたくないです。今でもバイクに乗りますが、すり抜けもせずキチンと交通法規を守って乗車しています。
昔はそのバイクの性能を如何なく発揮できる人がヒーローでしたが、今は違います。
キチンと交通法規を守り、余裕のある運転、譲り合いの精神をお持ちの方が私の中のヒーローです。
これ見ても「自分はそうはならない」「お前らとは違う」っていう考え方の人は必ずいるでしょう……
でも、これを見て考え直す人が多くいることを願います。— どんぐり [モリノオトシゴ]【ホワイトデーのすがた】 (@Acorn_392) 2019年3月30日
「俺はおめーらみたいなヘタクソとは違うんだよ」って考える謎の自信を持つ輩が湧かないのを願います
— トリンドル大回転助平 (@Ponsuke_Shi) 2019年3月30日