今日あったことです。私だって1人の人間なんで。 pic.twitter.com/E7QsfMe7tU
— 漣流葉@c94 ①兄者②清光 (@ruihasazanami) 2018年8月9日
愛嬌なくても25年、しがない和菓子屋店長です。今日あった出来事を、稚拙ですが書き連ねたいと思います。
某チェーン店の和菓子屋に勤めています、製造も販売もします。接客しながらおはぎ作ってせっせと働いています。いつも通りに仕事をしていました、前日がボイントデーのため本日はそこまでお客様はいません。常連さんに挨拶して、試食して、いつもの仕事をしていました。
60代?くらいの白髪混じりのおじさんが来ました。ワイシャツにスラックス。よく見る小太りの男性です。ただ一言。
いつも通リに接客をして、会計を済ませて、商品を手渡して「ありがとうございました!」と終わらせた瞬間でした
「なんでガサガサしてるの?」
実際はもっと口の悪い言い方でしたが、こんなニュアンスのことを言われました。私は、二歳児からアトピー性皮膚炎を患ってます。
幼少期は外へ出ることすらできなかった程度の重度のアレルギー皮膚炎なので、まあ、大人になっても多少残ってます。連日の涼しかったので掻き壊しは少なかったのですが、掻き壊しの跡がかさぶたになって少々見た目が悪いです。幸い、制服がコック服なので肘が隠れるから特に気にしてなかったんですけど、どうやら接客時に見えたようでした。首元も掻き毟りの跡があるので所々赤く腫れています、多分そのことなんだな、と慣れた私は把握しました。
「あー、ちょっと肌荒れしてまして~~」
アトピー性皮膚炎、をわざわざ口にする必要なんてないので、適当に答えました。
「なにそれ、病気?」
「えーっとー、、、うつらないんで安心してください。お見苦しいものお見せしました、、」
おじさんは、機嫌悪そうに、気味が悪そうに言います。こういう人は何言っても理解してくれないのは、長年の経験から理解してるのでとりあえず謝ってさっさとご帰宅してもらうのが常です、私は困った顔して頭を下げました。
「気持ち悪いから接客なんかするな」
その一言が、耳から離れません。
目の前が暗くなって、足先が冷たくなる感覚がありました。おじさんは商品をひったくるように持ち去り、足早に帰って行きました。買っていったのが袋に詰まってるどら焼きだったので、商品を投げつけられることはなかったのですが、もし、いつも作ってるオハギや団子だったら、投げ返されたのかもしれません。不幸中の幸い、と今は思います。おじさんの姿が見えなくなったのを確認して、厨房に逃げ帰り、堪えきれず泣いてしまいました。
悔しいです。
悲しいです。
アトピーはうつりません、治ります、ずっと、ずっと、昔から、薬を飲んで、薬を塗って、食事を変えて、生活を変えて、あれこれやって、今の自分です。綺麗になりました、綺麗になりました、大きくなれば治ります、綺麗になるんです、たまに、たまに、汗をかいたら汗疹になったり、乾燥したら肌荒れもしてしまいます。
うつりません。
人に、うつったり、しないんです。
15年間、ずっと接客業をしています。
年に一度、そのくらいの頻度で、このような人に出会います。
悲しいです。
悔しいです。
外に出てはダメですか?
やりたいことをしてはいけませんか?
たしかに、見た目が悪いかもしれません。わからない人からしたら、変な病気なのかもしれません。でも、それでも、その、たった一言が、私みたいな子のナニカを壊すんです。そんなことでいちいち泣くな、と言われればそうかもしれません。でも、悲しくて悔しくて泣かずにはいられません。
これを読んだ人。
わかってくれなくていいです。
怖がっていいです、気持ち悪いと思っていいです。
でも、お願いです。
許してください。