脳がバグった話

土曜朝、普通に起きて普通に過ごし、タ方にTVを付けたら画面のテロップが頭に入ってこない事に違和感。
その内TVやネット、雑誌、小説、漫画の文字という文字の意味があやふやに。
試しに目に付いた文字を声に出してみるとその文字と別の言葉が出てくる。
何かおかしいと妹に状況を伝えておく為にLINEを開くも、2～3行の文字を打つのに30分以上かかり、（後で見直したら文章おかしい）そうこうしているうちにどんどん言葉の意味が解らなくなる。
意識があるうちにと思い財布と携帯を持って親宅へ。
救急車を呼ぶと言う母。
「救急車」の意味が解らないわたし。
救急車に乗って、隊員の方にあれこれ質問されても自分の状況を説明する言葉が出てこない。
名前は言えるけれど「住所」の意味が解らない。自分が連載してる仕事のタイトルも好きな俳優さんも楽しみにしている物事も一切合切言葉にならず、思い出そうとする内に記憶が消えてゆく。
漫画が描けなくなるかもしれないという怖さも言葉にして伝えられない。
救急病院に付き「ここはどこですか」と問われても「病院」という言葉が出てこず、院内のポスターの文字を見ても意味が解らない。
誘導されるまま検査へ。脳のMRIで15分とにかく動いてはならないと念を押され開始。「動くな」は解るのに15分」が解らない。
色々固定されて15分。終わったら胸部レントゲンなど他の検査。

そして

検査が終わる頃にはあら不思議。
さっきまで意味の解らなかった院内のポスターの文字が読める意味も解る。
あらまあ不思議…
あちこち見回し、目に入る文字を声に出すと文字通りに読める。
何より医師にこの状況を伝えられる…！
医師が脳の輪切り写真を説明する前にベラベラ話し出すわたしに医師も半笑い。
結局、脳に異常は一切無く血管に詰まりなども見られず健康。
医師いわく一時的な記憶喪失との事で、「こういう場合通常は念の為に一晩入院してもらうんだけどアナタは来た時と違ってシッカリしてるから大丈夫。帰っていいよ」と言われ帰宅。
その日は親の家に泊まらせられ、現在は自宅で通常営業です。
文字が読めない解らない、言葉で伝えられない何を思い出そうとしても無になる…いやはやもう怖すぎました。
今はその時解らなかった事が解るし説明できるのに。

余談
わたしが救急車の中で色々聞かれてる間に母と隊員の一人がわたしの自宅へ入ったのですが、ドラッグ的な疑いでって事でした。脳梗塞にしては手先がちゃんと動くし力も入り、呂律がしっかりしてるから一応調べたと。後から母に聞いてへエ～！としました。（もちろんやってないよ！ここ最近飲んだのは花粉のと風邪薬くらい！)