ジム・ドノバン『誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則』ディスカヴァーより
「うまくいっていることは何か?」という質問を、ビジネスだけでなく人生のあらゆる分野で活用する方法について考えていきたい。
私は日々健康づくりにいそしんでいる。
しかし、思ったほど成果が出ていないと感じるとき、または怠け心が頭をもたげるときもある。
そんなとき、私は「うまくいっていることは何か?」のエクササイズをおこなうことにしている。
自分がしていることのうち、完璧な健康という目標に近づけてくれるようなことをすべてリストにするのだ。
そのリストには、たとえば、「週に4日か5日スポーツジムにかよっている」「糖分の摂取を減らしている」「ヨガの教室に通っている」「栄養学者に相談している」「マッサージを受けている」などの項目が含まれるだろう。
その時点でリストが長かろうが短かろうが、とにかく私は、うまくいっていることに気持ちを集中させることができる。
そしてその結果、自信がつき、目標に向かってがんばる力が湧いてくるのだ。
会議の席で、上司か他の誰かがこう言うのを、あなたは何度か耳にしたことがあるだろうか。
「さて、売上げが落ち込んでいる。何が問題だろう?」。
そしてそこにいる全員は、頭を絞って、目標としている成果を上げられなかった原因を探ろうとする。
うまくいかなかった原因をいろいろと見つけだすのだ。
そして、すっかり落ち込んで気を滅入らせて、部屋を後にするのである。
うまくいかないことをあまりにも多く見過ぎたからだ。
もしこれがセールス部門のミーティングで起こったとしたら、落ち込んだ気分のままでセールスに出かけなければならないだろう。
このようなミーティングに参加した後の心理状態ほど、セールスに向かないものはない。
あなたにも似たような経験がないだろうか?
おそらくあるだろう。
もちろん、問題を知る事は大切だが、問題ばかり考えることに価値はまったくない。
自信を持ち、夢に向かって着実に進んでいきたいのなら、うまくいっていることに気持ちを集中し、それをもとに努力を積み重ねることだ。
《うまくいっていることを言い合うミーティングを開こう》
http://ameblo.jp/hiroo117より
経営コンサルタントの船井幸雄先生の教えに、「長所伸展法」というものがある。
長所を伸ばせば、短所は自然に消えていく、という教えだ。
多くの人は、どうしても短所が気になってそれを直そうとする。
しかし、短所を直したところで、長所が伸びる訳ではない。
会社でいうなら、得意な分野や技術、売れている商品、伸びている社員に注目し、そこをもっともっと伸ばす。
これは個人のレベルでも同じ。
限られた資源や時間を、有効に使うには一点に絞って投入するしかない。
短所ではなく長所に時間やお金を費やす。
今、うまくいっていることに焦点(しょうてん)を当てたい。