ことばというものは通じないものです。あなたの頭の中で考えたことを、100%相手に理解してもらうことはそもそも不可能。それでも、何とか伝える方法を考えたい、というのが私の希望です。ただ、社会生活上、「ことばが非常に通じにくい人」を見極めることも必要です。その判断基準を挙げてみます。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2017年1月5日
ことばが通じない人(1)語句を理解しない
例1)
A「ボルダリングやってます」
B「何ですかそれは」
例2)
A「時系列で考えてみましょう」
B「時系列とは?」
※双方の持つ語彙(の量)が大きく異なる。話し手は、相手に分かる語句を用いるべきですが、語彙の隔たりが大きいと大変です。— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2017年1月5日
ことばが通じない人(2)語句の意味の理解が不正確
A「うちの親、たびたび電話してくるのよ」
B「毎日は迷惑だね」
A「毎日じゃないんだけど」
B「『たびたび』って言うから毎日かと思った」
※語句の意味を自己流に解釈する。「言ってないことが言ったことになる」のはこのパターンです。— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2017年1月5日
ことばが通じない人(2')文脈的意味を理解しない
例)
A「最近つくづく思うけど、サンタクロースっているよね」
B「何言ってるの。あれはあくまで伝説で…」
※語句がその文脈でどんな意味合いで使われたかを理解しない。Aの言う「サンタクロース」の意味合いをBは理解していません。— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2017年1月5日
ことばが通じない人(3)表現意図を理解しない
例1)
A「では、そのうち飯でも」
B「来週ですか再来週ですか」
例2)
A「これ、お土産の香水」
B「私が臭いと言いたいの」
※相手がどんな意図で言ったかを把握するのは難しい。この種の行き違いが多い相手とは距離を置くのも一方法です。— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2017年1月5日
(※前ツイート、ちなみに、「そのうち飯でも」は、「また会いましょう」程度の挨拶ことばであるのはご存じのとおり。ただし、無責任になりやすいので、私は使わないようにしています)
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2017年1月5日
「ことばが通じるか」を考えるにあたり、相手がある語句を知っているか、その語句の意味の理解が正確か、どういう意図でその語句や文を用いたかを理解しているか、という判断基準を考えてみました。このほかにも判断基準はありえます。ここでは、使い勝手がいいと思われる3つの基準を挙げました。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2017年1月5日
私の挙げた例「最近つくづく思うけど、サンタクロースっているよね」とはどういう意味か、お尋ねがありました。詳しくはお考えいただきたいですが、単に「サンタクロースはいる」でなく「最近つくづく思う」という文脈によって、ここでは辞書的な意味で言っているのでないことが推測されます。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2017年1月5日
発達障害の人を含め、もともと言外の意味を理解するのが苦手な人は多く、相手側に配慮が必要な場合もあります。言外の意味というのは、一部の表現を除き、辞書にも記述しにくく、厄介なのは確かです。私自身も「言外の意味辞典」があれば欲しいと思いますね。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2017年1月5日