書くか迷ったけど、お相手が今後手術が必要ながらも意識も回復したので少し安心して書けるので、啓発の意味も込めて俺が今回経験した事を書く。少し長くなりそうなので、目に止めてくれた方はお時間がある時にでも読んで下さい。
尚、正確に伝える為に生々しく書きます。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
それは、作業員さん達が帰宅する夕方に起こった。
たまたま、現場の外に向かう通路の近くで今後の作業について、施行を担当する業者の職長と談笑混じりに軽く打ち合わせをしていた。
とある作業員さんが慌てた様子で
『人が倒れてる!直ぐに行って!』
と声を荒らげて知らせて来た。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
ただ、最初は何を言ってるのか聞き取れず、再度聞き返す。
『だから人が倒れてる!』
言ってる意味を理解した途端に、俺は帰宅する為に現場の出口方向に向かう作業員を横目に、彼らが向かうのとは逆の方向へ走り出す。
約20m程先に倒れた人(A)に大きな声で呼び掛ける別の作業員(B)が見える。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
『どうした!?何があった!!?』
とBに問い掛ける。Bは
『気が付いたら倒れてた!呼吸してないみたいだ!』
と答えた。
直ぐさま俺は掌をAの口元に近付け呼吸の有無を確認する。
何も感じない。
続けて、手首と頸部の脈を確認する。
何も感じない。
もう迷ってる暇は無かった。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
先ず、仰向けに寝かす為、Bの協力を得ながらAの背負っていた大きなリュックの肩紐からAの片腕を引き抜く、しかし、もう片方が起き上がらせないと抜けない。でも抜かないと処置が出来ない。仕方なく肩紐を着る事も考えたが、肩紐の腰側の根元にバックルがあるのを発見し、それを外して引き抜く事に成功
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
Aを仰向けに寝かせ、再度手首と頸部の脈を確認するも、やはり何も感じない。
周囲には何事かと少し離れた所からコチラの様子を伺う者、通り過ぎざまに視線を投げ掛ける者、何かしなくはと思いながらもオロオロする者が居た。
俺も必死だったので誰に対して指示したかまでは覚えてないが、
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
『救急車を呼べ!』
『誰でも良いから、うち(ゼネコン)の職員に連絡しろ!』
『AED持って来い!』
『○○(Aの所属会社)の職長呼べ!』と目に付く人間に指示を飛ばしつつ、パニックになりそうになりながら、必死に講習を思い出しながら心臓マッサージに取り掛かる。
最初の1回で肋骨の折れる感触
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
がした。
途端に講習での
『折れても良いから心臓マッサージを続けて下さい。とにかく血を循環させることだけを考えて下さい』
とゆー言葉が脳裏に過ぎる。もっと言えば、その言葉が頭の中で反芻するかの様にグルグル廻る。
Aの顔を見ながら大声で
『分かるか!?きこえるか!?』
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
と呼び掛けながら心臓マッサージを続ける。
10分程度経った頃だろうか、他の若い職員が駆け付け、再度
『AED持って来い!』
と指示をする。
(最初に指示した人間はAEDの在り処が分からなかったらしい)それから5分後程だろうか、気が付くと横にAED取って戻った若い職員が開封したAEDを差し出す。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
それを受取り、電極パッドをAの左脇腹と右胸に貼り付け、電源を入れるとAEDから
『診断していています。離れて下さい』
と音声が流れ出す。
周りに居るBを含めた者達に向け大声で
『離れろ!離れろ!』
と指示を飛ばす。
30秒後程だろうか、AEDから
『電極ショックが必要な状態です』
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
とアナウンスが流れる。
再度
『離れろ!離れろ!(スイッチ)押すぞ!離れろ!』
と指示し、誰もAの体に触れてないことを確認してスイッチを押し込むと、
/
ピーッ!
\とゆー通電を示す音と共にAの体が跳ね上がり、周りで息を飲んで見守ってる“その他大勢”から
『オー…』
とゆー驚きと感心
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
が混ざった様な小さな声が上がる。
(俺も含めて初めて見た者が殆どだろう)AEDから
『診断していています…電気ショックの必要はありません』
と流れると先程とは違った、少し大きめな歓声が上がる。
しかし直ぐに
『心臓マッサージを続けて下さい』
と続き、若干惚け気味の頭を切り替え更に
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
心臓マッサージを再開、それを救急車が到着するまで続けた。
(途中で心臓マッサージの交代を申し出てくれた人が居たので、ありがたく交代して貰ったが、俺は直ぐには立ち上がれず、後ろに飛び退く形でポジションを退いた)
そうこうしてる内に救急車が到着、救急隊にその場を引き継ぎ、滞った
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
帰宅者を他の動線に誘導(救護活動の妨げになる為、他の者を近い距離で通す訳にいかなかった)しつつ、ストレッチャーで運ばれて行くAが離れる際、Aの荷物が残されてる事に気が付き、救急車に同乗するためストレッチャーの横に着いて行く職長を呼び止め荷物を渡す。
先程まで緊迫した空気が漂った場所
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
に忘れ物などないか確認してから、自分もでくちに向かって歩き出す。
地上に出る(倒れた所は地下1階)とBは救急隊から事情を聞かれていた。俺自身もその場を離れない方が良い様な気がして、Bの聞き取りが終わるまで待っていると
『この監督がAEDの操作をしました』
と救急隊の中隊長(らしい)に
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
説明し、今度は俺が事情を聞き取られる事になる。
覚えてる限り、時系列に沿って状況を説明する。実は心臓マッサージをしながら腕時計で時間を時折見ていたので、ある程度の説明が出来た…はず…だと思う。
すると1枚の名刺サイズの紙を救急隊の中隊長(?)が差し出して来る。無意識に受け取る。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
感謝カードと言うのだろうか、その辺は説明されたが、正直朧気にしか覚えてないw
一通りの聞きたい事を聞いたのか、救急隊は撤収して行った。
でも、これで終わりではない。
今度は現場の“安全衛生責任者”と“事務方”に先程と同じ説明をする。その際にAが病院に到着し処置が開始された事を伝えられる
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
救急車には職長と共に、若い事務職員も同乗しており、逐次情報が事務所に伝えられる。現場用のLINEみたいなのがあるのだが、それで安全衛生責任者とやり取りしてるためリアルタイムで伝達される。
凄い時代になったもんだな…なんて思ったりもした。
やっと事務所に戻り、喫煙所に入って一服した途端
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
一気に疲れの波が押し寄せて来て、若干目眩を覚えた様な気がした。
自分の席に戻るとAの意識が回復、危険な状態を脱し、会話も出来る状態でご家族、そして、所属会社の人間も病院に到着し、そのまま入院となったことを知らされる。
それを聞いた時少し涙ぐんでしまった。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
今回、長々と書いたのは
『知識や技術は無駄にはならない』
とゆー事を再認識したから。
もしかしたら使うのは一生に一度かもしれないが、その一度が貴方の大切な人を救うかもしれない事を認識して欲しいと思ったから。
少しでも何か感じる物があったのなら救命講習を受けてみて欲しい。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
普通救命(対象が成人のみ)でも、上級救命(対象は成人・幼児・乳児)でも良いと思うが、個人的には上級をお勧めします。どちらも1日で取れますから。貴方の大切な人の為にも。
最後に救急隊から頂いた
『救命カード』
の写真を添えて終わりたいと思います。長々とありがとうございました。 pic.twitter.com/pjJflm19rM
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 22, 2023
目の前に横たわる人を見て
『やるか、やらないか』
とゆー選択肢はありませんでした。
あの瞬間“命をちら救う”なんて壮大な事は考えてる余裕はなく、ただ
『やるしかない』
としか考えなかったです。
そして何より、俺一人ではきっと助ける事は出来なかったと思います。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 23, 2023
そうですね。意識が回復したと聞いた時はホントに嬉しかったです。
俺自身はパニックになりそうになりながら、それでも冷静でいようと努めましたが、やはり周りの人の中にはオロオロが全身から溢れ出てる人もいました。
それでも懸命に手助けをしてくれた事に感謝です。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 24, 2023
是非とも受講してください。
俺は独り身ですし、家族とも離れて暮らしてますので
『家族の為』
に殆どはならないのですが
『誰かの為』
にはなりました。
そして“その時”はいつ来るか分かりません。
いつ来ても全力で助けられる様に備えておきましょう。— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 25, 2023
そうですね。
是非とも受講してみて下さい。
その時の体験がいつ役に立つかは分かりません。
でも、身に付けて無ければ役立てる事も出来ません。その様に思って頂けるなら、眠い目を擦りながら、長々とツイートを作成した甲斐もあるってもんです。
俺は初回の受講から13年で役に立ちました。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 25, 2023
是非とも受講してください。
知ってさえいれば何かは出来ます。その役割に大きいも小さいもありません。
全ての救助に関わった人達の行動があってこそ、現場、救急隊、病院へと『命のバトン』
が繋がって行くのです。
— oka-p?4/15より職場復帰? (@ryuchin1976) February 25, 2023