マスコミの皆さん、切り取るのはそこじゃないですよ。

Q) デジタルに関する「深い理解」について

石倉)私はデジタルの専門家ではありません、エンジニアでもない。デジタルの知識があるわけではありません。デジタルってすごいなと、こういう新しいことは一応やってみたいというスタイルなので、初めてのプログラミングっていうオンラインで学ぶのもやりましたし、WordPressもやったし、Pythonもチャレンジしたのですが今のところ挫折しています。他にも自主サイトみたいなのもこれも結構何度かやったのですが、実際に自分でやってみないとダメなんで。

挫折は結構していますけれども、やってみるとここが難しくてここがすごいなというところが分かる。デジタルって、プログラミングのことなんかを8週間のコースとか12週間のコースで学んだときに、もう死にそうで、課題が全然終わらなくて延ばしたりしていたんですが。

すごく学んだことっていうのは、それまでも聞いてたんですが、全部作っちゃって完璧に作って、それからやるっていうそういうスタイルって多いじゃないですか。日本の企業、日本がやろうとしてること。それが全然ダメだということは実感としてすごくよく分かったんです。プログラムをみんな作っちゃって、どこが違っているかなっていうのを探すのは至難の業なので。そういうときに少しずつやって、試して、働いたら次に行くっていうことを実感として学んだ。こういうことをみんな言っていたんだなというのがすごくよく分かったんですね。

それまでもプロトタイピングはどんどんやったらいいとか言っていたんですが、実感として分かっていなかったところがあるので、デジタルってそういうことなんだなという風には思いました。デジタルって正しい答えがあるという話ではないんですね。色々やってみたらこうなった、ああなった、そこからバージョンアップでやる、そういうことなんだなということがとてもよく分かりました。

あとは、私はこういうことがやりたいんですけどできますかねとテクノロジーの人に聞くと、ほとんどのことはできちゃう。自分ではできないんだけど、やりたいことは割とたくさんあるので、どうやってやったらいいですかっていうところを教えて貰えればと思います。その辺がデジタルのコツっていうか、デジタルの重要な原則なのかなという風には感じています。