職業カメラマンとして、守秘義務と職業倫理から取材先のことをツイートすることはまずないのだけれど、今日あったことを自分の倫理観が許す限り皆に伝えたい。
— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
今日撮影で訪れたのは、
都内にある老舗でお酒も出すが接客は伴わない、料理もリーズナブルで老舗ならではの雰囲気と味がウリの地元民に愛されるお店だ。編集者と合流しドアを叩くと、お店から出てきた店主は開口一番「先ほどオーナーから電話があって、閉店が決まりました」と私たちに告げた。
— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
どうしましょうか…と立ち尽くす店主に編集者は地の文章を変えてでも載せましょうと言った。僕は今だからこそ撮りましょうと声をかけた。
店主は「では喜んで」と言ってお店の中へ迎え入れてくれた。目には涙を浮かべていた。— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
著名人も通う人気店である。オーナーは別にいて経営力もある老舗である。
それでも閉店を決めざるを得ない事態が私たちの前には広がっている。
今、飲食業界は必死に戦っている。
普段アホみたいに低い利益率でみんなの喜ぶ顔が見たいからなんて言ってる店ほど苦しんでいるのだ。— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
今日のお店は、緊急事態宣言が出てから5月6日まで臨時休業をしている最中だった。
自粛をやめようとは思わない。やめてくれと言うつもりもない。
でも、その1日は血の1日だ。
無駄にしないでほしい。
忘れないでほしい。闘ってる現場は病院はもちろん、街中すべてなんだ。— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
聞いてるか、室井さん、
事件は会議室で起きてるんじゃない。
現場で起きてるんだ!
なんで現場が血を流さなきゃならない。
ふざけたプロパガンダ垂れ流してる場合じゃないんだよ。— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
編集者も涙ぐんでたし、僕もまだ目頭熱い。
取材終わりに、掲載しないけど趣味の写真としてお店の特徴である看板撮ってたら、編集者が「店主さんも撮らしてもらおう!」と声かけてくれて、看板をバックに店主さんを撮影した。
みんなが涙ぐんでてなんだか笑えて、結果、笑顔の写真になった。— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
お店の外観撮影中(営業状態と同じに看板の電灯や「OPEN」の札を出す)にも通りがかった人たちが「お、○○電気ついてるじゃん!あいてるのかな!」と言ってお店に入ろうとする一場面がありました。
すごく地元に愛されてきた店なのだなと思いました。— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
最近本当によく聞くようになりました。
が、取材に行ったらその日に判明した(その日でなければ取材は断られる)と言うパターンは初めてでした。本当に驚いた。— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
読んでくださってありがとうございました。本当はお店の名前も伝えたいしガンガン宣伝したいんですが、5月6日まで臨時休業中、その後は知り合いへの挨拶として1週間だけ開けて(通常営業はしない)閉店だそうです。
人を集めるのも許されない御時世ですので心苦しいです。— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
こちらこそ読んでくださり、ありがとうございました。
東日本大震災の後に現地で撮影していても思いましたが、人ってどんなに辛い状況でも笑顔作るんですよね。社会的な生き物なんだなってすごく感じます。— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
とんでもないです。たまたまそこに居合わせた。これは伝えなければと思ったまでです。読んで下さり、ありがとうございました。
— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日
常連さんにさようならを言うためだけに5月6日以降で1週間ほどお店をあけるそうです。「営業はしないんですけどね」と言う言葉に、どれだけ愛されてきた店なのかを感じました。
— JUN TAKAI (@J_Tphoto) 2020年4月16日