【深海探査】全長120メートルの「超巨大なヒモ」のような生物が発見

Apolemia uvaria
シュミット海洋研究所によると、このヒモは大型のクダクラゲの一種であるApolemiaとのこと。一見すると1つの生物のようですが、実は無数の個体が連なってこの形状をしているそうです。

しかし、Apolemiaは単に群れて集まっているだけではありません。単一の受精卵から生まれたApolemiaの各個体は、「神経毒のある触手を広げる個体」「獲物を消化する個体」「移動のために海水を噴出する個体」「精子や卵子を生成して生殖する個体」などの役割分担を行い、さながら1つの生物のように高度に体を融合させています。その上で、今回の映像のように渦巻きのような形状で海をただよって、エサとなる魚や甲殻類を捕らえるとのことです。

ノースカロライナ大学アッシュビル校のレベッカ・ヘルム准教授はApolemiaについて「このクラゲの一種は何百万ものクローンが互いに連結してコロニーを形成しています。コロニーでの役割分担は10種類以上に分かれており、それぞれの個体が特定の役割に特化しています」と解説しました。