#令和 令和の書、書かれた方は茂住修身さんという方らしい。はっきり分かるけど、この方は唐の時代の楷書を良く学んでいる方で、唐の時代の書風を活かしつつ、このスペースに、この二文字を上手くまとめる、ということを極めて高レベルでやってのけている。せっかくなので軽く解説してみる。 pic.twitter.com/kSpmJ6wJ50
— u39 (@Kazeyomimaaya) 2019年4月1日
こういう本があってですね、これで「令」と「和」を見てみる。 pic.twitter.com/kCZoa0Dlu0
— u39 (@Kazeyomimaaya) 2019年4月1日
まずは令。特に造形が近いのは、このアップの一字だと思う。 pic.twitter.com/Toqdlh5le7
— u39 (@Kazeyomimaaya) 2019年4月1日
次に和。造形が近い一字も。先ほどの「令」とともに、これは唐の時代の書なのだ。 pic.twitter.com/QnWJ9LcNO6
— u39 (@Kazeyomimaaya) 2019年4月1日
こんな感じだ。 pic.twitter.com/VK7HcQOnpu
— u39 (@Kazeyomimaaya) 2019年4月1日
で、こんな風に唐の時代の書風に近い訳だけど、それだけではない。一枚目を見て「上手い」とは思うだろうけど、二枚目で示したように、これ、造形が緻密に計算されつくされているのだ。 pic.twitter.com/cVPqLDFv3F
— u39 (@Kazeyomimaaya) 2019年4月1日
そして、この「令」を書いたのは唐の欧陽詢という人なのだけど、彼は太宗皇帝に仕えた人間である。そして太宗皇帝は、王義之の書をこよなく愛し、その書を集め、その書を配下に学ばせ、模倣させていた。王義之の代表作「蘭亭序」は人類史上最高の書だと言われている。そして、その「蘭亭序」は…… pic.twitter.com/sBC2HBzKOk
— u39 (@Kazeyomimaaya) 2019年4月1日
https://t.co/P3yc6zM3nS ←とかでも書かれているけど、万葉集の「令和」の、さらなる引用元なのである。
つまり、「令和」という言葉は蘭亭序を含む中国の古典の系譜に属しており、同時に、この「令和の書」も、蘭亭序を書いた王義之の書法の系譜を受けて構成されている、ということになる。
— u39 (@Kazeyomimaaya) 2019年4月1日
僕も「令和」を、お習字みたいな感じで書いてみた( https://t.co/QXqauMy9pa )し、習字としては割と上手だと評価されるものになってると思うけど、オリジナルの「令和の書」は、こんな風に「なんとなく上手く見える習字」とは全く違う、格のあるものなのだ。
— u39 (@Kazeyomimaaya) 2019年4月1日
という訳で、ポイントは
・「令和の書」めっちゃ達筆
・実は単に上手く見えるだけでなく計算しつくされた造形
・「令和」という言葉も、この書も、王羲之の系譜を受けている。ちなみに蘭亭序は西暦353年。
・それはそれとして僕も中々うまいでしょ? わはは。という事でした! ちゃんちゃん。
— u39 (@Kazeyomimaaya) 2019年4月1日