春から入社する会社の研修で配られた資料なんだ…ぜ……?

ものの見方・考え方
人は寝なくても死なない。
不規則な生活を習慣化させよう。

 人間は寝なくても死ぬことはない。死ぬ前に自然と眠れるからである。俗に言う『疲労』というのは『疲労感』のことである。『疲れている』と感じることが疲労なのである。徹夜をすれば翌日は疲れている。ただこれも『前日寝ていないからしんどい』という暗示効果による疲労感である。
 『人間寝なくても大丈夫』ということが認識できていれば、徹夜をしても、実際に疲れた感覚は生じない。現実的に一日2時間の睡眠時間で、疲れず、健康に生活している人間はいる。前向きな気持ちを持っていれば、体内細胞は活性化され、病に冒されることはない。すべては気持ちの問題である。一流のスポーツ選手は大事な試合前は一睡もしない。ボクサーなんかは特にそうである。毎試合毎試合、下手すれば命を落としかねない。体が震えて、緊張して眠れないのである。そんな状態でも翌日試合では予想以上のパワーを発揮し、勝つことができる。眠れないことが一つのバロメーターになっており、逆にぐっすり眠れるようになったことを機に、引退を決意するぐらいである。

 規則正しい生活を送っていると、その規則が乱れるとすぐに体調が崩れる。最大の健康の秘訣は、不規則な生活を習慣化させることである。不規則な生活を送りながら、病気もなく、疲れない状態に持っていければ、怖いものは何もない。大事にしすぎることで、結果的に、体を弱くしていることは多々ある。無菌室に人っている人間は外に出るとすぐに病気にかかってしまう。そう考えると、食後すぐ歯磨きをする、外から帰ると手を洗う、うがいをする、落ちたものは食べないなど、健康のため、と思ってやっていることが、実は、健康を阻害しているという例はたくさんある。例えば、ガンにしても、人間の体は自然治癒力というものがあって、ガン細胞ができても、すぐ大きくなるのではなく、実際は、できたり、消えたりを繰り返している。現代医学はそれを早期発見と称して手術する。本来人間の体にはそういった力があるのにも関わらず、自然に治癒していたかもしれないガンまで切除してしまう。手術することで体は当然弱くなる。

 厳しい環境下に身を置くほうが、免疫力が強化され、強くなっていくということは、動植物界における真理である。とはいえ、それは必要条件で、十分条件としては、朝食を取ることと運動が不可欠である。この十分条件を満たしていなければ健康を維持するのは難しい。朝の食事をしっかりとることと、体を動かすことは、人間にとって必要不可欠である。

健康は気の持ちよう、そして不規則な生活による免疫力の強化により保つことができる。
大事にしすぎるとかえって体を弱くすることになりかねない。