軍隊プリンと言えば、WW2独軍では野戦炊事教本に飯盒でのプリンの作り方が乗っている。フードコンテナで作る例もあったそうなんで、どちらも再現している。当時のメニュー表みると週に2日以上、昼食にプリンが出されている。日本のプリンの素としては、ハウスのプリンミクスが当時の独軍の物に近い。 pic.twitter.com/Am8LEj9DHY
— Toyofusa (@cult666) 2019年2月4日
日本陸軍でも『軍隊調理法』等に「カスタード」の名称でプリンの作り方が紹介されている。こちらはドイツと異なり、プリンの素は使わず、卵からちゃんと作る方法。画像は陸軍特許の「セロハン袋製パン法」を利用した飯盒による蒸パンとプリンとの同時炊事。軍隊ではこんなことやってないだろうけどね。 pic.twitter.com/ATGgnNKlkZ
— Toyofusa (@cult666) 2019年2月4日
同様に、米飯と茶碗蒸しも同時炊爨できる。掛子は蒸器になるからね。当時の読み物なんかにも飯を炊くのと同時に焼売を掛子で蒸す(『國の護り』福永恭助著、新潮社S14等)という記述がある。また、陸軍の教本の中には同時炊爨可能なメニューも幾つか紹介されているものもある。 pic.twitter.com/q4B36MkAKZ
— Toyofusa (@cult666) 2019年2月4日
当時のドイツのプリンの素の箱のレプリカ。Dr.Otkerのもので、このメーカーは現存している。実物よりマークをトレースし、後は近いフォントを使ってそれっぽく仕上げている。いずれはフォントもトレースしたい所。容易に手に入るプリンの素としては、ハウスのプリンミクスが適している。 pic.twitter.com/OVrZ1FVe3q
— Toyofusa (@cult666) 2019年2月4日
ドイツ軍ではプリン以外にもプリンの素を使った様々な料理やデザートがある。画像はKaltschale aus Puddingpulver(プリンの素の冷製スープ/粥)。フルーチェみたいな食感。冷まさないものはバニラ粥として患者食に用いられている。また、ミルヒライスに入れたり、ドライフルーツを煮たりしている。 pic.twitter.com/xqs0YjpdHU
— Toyofusa (@cult666) 2019年2月4日
みんなプリンが好きなんだね。
勘違いしている人もいるけど、昼食にプリンが提供されたという話しは、あくまでも甘味品として。1枚目の当時のメニューはグーラッシュ、マカロニ、プリンと記されている。2枚目は再現したもの。3枚目はグーラッシュに塩茹ジャガイモを添えた別の日のメニューの再現。 pic.twitter.com/F5V9UVad9V
— Toyofusa (@cult666) 2019年2月5日
プリン以外にも独陸軍野戦炊事教本には様々な甘味品のレシピが掲載されている。
1.Vanillepudding(バニラプリン)
2.Kukis(揚げドーナッツ)
3.Plinsen(パンケーキ)
4.Buchweizenpfannkuchen(蕎麦粉のパンケーキ)いずれも独軍飯盒で作る事ができる。 pic.twitter.com/sCFSow6qLp
— Toyofusa (@cult666) 2019年2月5日
同野戦炊事教本には間に合わせ的に飯盒を用いてパンを焼く方法も記載されている。1枚目と2枚目は教本通りにライ麦付着及び空気中の酵母のみを用いて露営火で焼き上げた第一の方法のライ麦パン。2枚目と3枚目は酵母の代わりにベーキングパウダーを用いた第二の方法のライ麦パン。 pic.twitter.com/vAogzAh9Yx
— Toyofusa (@cult666) 2019年2月5日
ドイツ(プロイセン)の飯盒製パン法は日本にも伝わっていて、日本陸軍では大正時代に「野外製麺包法」として纏められている。日本ではライ麦は余り作られていなかったので、小麦のパンなんだけれども、飯盒を使った焼き方とかはドイツと同じ。画像は教本通りに作った飯盒パン。 pic.twitter.com/KYq7uvMtmp
— Toyofusa (@cult666) 2019年2月5日
独軍のプリンの味付けバリエーション。
1.ラムレーズン
2.ラズベリー&赤ワイン
3.アップルソース
4.ストロベリー&スライスアーモンド1と2は当時もラム酒味、ラズベリー味のプリンの素が供給されていた。現在も市販。3は林檎の果汁を煮詰めたもの。4はジャムを湯で溶いたもの。 pic.twitter.com/siLQ9WoHgQ
— Toyofusa (@cult666) 2019年2月5日