古い映画の何がすごいかというと、ひとつには今よりはるかにスペックの低い機材を使ってあれだけの映像を作り上げたその執念を挙げることができる。「執念」と言うと抽象的に聞こえるかもしれないが、たとえば『山椒大夫』のこのシーンでは、水面の白が際立つように手前の笹を墨で黒く塗っている。 pic.twitter.com/gSwtwDYdCb
— 伊藤弘了 (@hitoh21) 2018年9月30日
これは有名なエピソードで、DVD所収のコメンタリーでカメラマンの宮川一夫が明言している。
— 伊藤弘了 (@hitoh21) 2018年9月30日
スモークを焚いて霧の感じを出しているし、池の中には板が置いてあって、香川京子はその上を歩いている。ひとつのショットを成立させるためにさまざまな工夫が凝らされている。
— 伊藤弘了 (@hitoh21) 2018年9月30日