支援物資についてナイチンゲールはこう言っています
「中味といえばどれもこれも、その送料ほどの値打ちもないのですが、もちろん、値打ちが低ければ低いほど、寄贈した人が託す想いは大きいのでしょう..ここで通用する善意はお金なのです。お金さえあれば..必要な物資は何でも購入できるのですから」
— ネットロアをめぐる冒険 (@netlorechase) 2018年7月12日
これはクリミア戦争時、1855年5月の彼女の書簡からです。彼女自身が「厄介な慰問品」と呼んだこれらの品は1854年11月以来ずっと送られてきており、中身は「比較的上等な」ものでも「14ポンドほどのくず粉」「ぼろの古着」「ウェールズのかつら」などなかなか悲惨だったようです。
— ネットロアをめぐる冒険 (@netlorechase) 2018年7月12日
彼女は、中身もそうですが、「こういう人々は、これらの品を分配するのが私の楽しみだ、とでも思っている」と皮肉り、「陸揚げ、荷ほどき、そして礼状書きが、どんなに面倒なことかも解ってもらいたいのです」と書いています。160年前から人々の厄介な「善意」というのは変わらないのでしょう。
— ネットロアをめぐる冒険 (@netlorechase) 2018年7月12日
以上は『フロレンス・ナイチンゲールの生涯・上巻』(現代社)P299より。以前にちょこっと呟いたのですが、ソースを思い出したので、改めて呟きます。原文を見つける手間は省いてしまいました。
— ネットロアをめぐる冒険 (@netlorechase) 2018年7月12日