「初潮を赤飯で祝う文化」が気持ち悪い!!とかTLで言われていてビックリ。いや、現代では必要のない文化だけどさぁ…
もう根本の感覚がわからなくなっているのだろうけど、あれは「死魔の手から(とりあえずでも)逃げ出せた祝福」なんですよ?!
— 天狗堂通信 (@tengudosyobo) 2018年5月26日
基本的に近代以前の災厄といえばなんといっても「疫病」でした。
伝染病が流行れば何万、何十万もの単位で人が死にます。そんな中でも抵抗力が弱い子どもは簡単に死んでしまう存在でした。八人兄弟で無事に成長したのが一人、なんてことも珍しくなかったのです。
— 天狗堂通信 (@tengudosyobo) 2018年5月26日
それゆえ子どもは「あちらとこちらの狭間にいる存在」とされてきました。
全国のあちこちに「お稚児さん」の文化があるのは、そこに霊力を認めたからです。七五三や初潮の祝い、男の子であれば褌祝いなんかは、「病で死ぬことなく無事に大人の身体になった」ことを祝福する意味があったのです。
— 天狗堂通信 (@tengudosyobo) 2018年5月26日
近代以前、人は想像もつかないような闇の中で病に苦しみ生きてきました。祈祷の作法本なんかでも特に重きをおかれています。
「気持ちが悪い」と簡単に言ってしまえるのは、現代医学のとてつもない恩恵に気がついていないからです。
コレラやペスト、天然痘を恐れずにいられることを感謝しましょう。
— 天狗堂通信 (@tengudosyobo) 2018年5月26日
なんか伸びてきたので追伸で。
最初も述べたように「別に現代でやる必要はない」文化ではあるんですよ。
形にこだわる必要はない。その時代なりのやり方で祝福すればいいんです。
— 天狗堂通信 (@tengudosyobo) 2018年5月26日
そんな例がもう一つ。
前にも名字の事で書いたんですけど、子供が10歳になったら、仲人の家に子供を連れてご挨拶に行ったそうです。
10歳は、ひとつ、ふたつ、と『つ』がつかなくなる年(とう)で、無事育ちましたって意味だったそうです。昔の生活環境が偲ばれますね。— どらごんず (@kuru4232) 2018年5月26日
ひな祭りに桃の花を飾るのも、桃が「死を退ける生命の象徴」だから。
おひなさまに子供の身代わりに病気や怪我を引き受けてもらって桃の花から生命をわけてもらう。ひな祭りとはそういう儀式。— (o_o)long (胡蝶之夢) (@oolong_abraxas) 2018年5月27日
なんか勘違いした引用が来たので追加で。
「感謝しましょう」というのは、「現代医学が疫病を遠ざけた」ことに対してであって、
「祝ってくれた親に感謝しろ」なんてつまらんことを言っているわけではありません。このように、怒りに支配されていると簡単な文章さえ歪んで受け取ってしまいます。
— 天狗堂通信 (@tengudosyobo) 2018年5月27日
人は自分の思いこみによって、現実を歪めて受け取ってしまう。
こうした心の作用のことを仏教では「識」と呼びます。
例えば坊主になれば町中から床屋が消える。つまり必要ないから視界に入っても意識から抜け落ちてしまうのです。
— 天狗堂通信 (@tengudosyobo) 2018年5月27日
乱暴な言葉になってしまいますが、例えどんな背景があったとしても、そういった本質が見えづらくなり「押しつけがましい」伝統に変わり果ててしまったという点は大きいかもしれないですね…
着物に「高級品」「堅苦しい」という印象が根付いてしまったように…
ツイート失礼しました…— 特急ニセコ (@ExpressNiseco) 2018年5月27日
返信ありがとうございます!
問題は親世代ですら「死が身近にある世界」を知らないことですわなぁ…まぁ、知らなくて幸せなのもたしかですが。
— 天狗堂通信 (@tengudosyobo) 2018年5月27日
意味不明な文化だと思ってました…なるほど、勉強になりました…!!
— 國友@ダクソ不足 (@Kunitomo893) 2018年5月26日
こんにちは!
赤飯の赤は朱塗りと同じ、魔除けの意味があります。
豆は霊力があると考えられていたので、だから赤飯なのです。デリケートなことですので無理して祝う必要はないと思いますが…
— 天狗堂通信 (@tengudosyobo) 2018年5月26日
医療技術の発達を特別意識しなくなったが故に、こういった文化はより疎遠で理解しづらいものになりますね。
また、例え家族間でも「性」はかなりデリケートなプライバシーの問題だと思われる時代ですし、実践する家庭は減る一方かもしれませんね。— 國友@ダクソ不足 (@Kunitomo893) 2018年5月27日
今の子は嫌なのかな?と思い娘の時はお赤飯を炊かなかったら娘に お赤飯は? 元気に育ちましたってお祝いしないの?
保健の先生が言ってたよ?
お母さんとかが おめでとうって言ってきたら 元気に育ちました ありがとう!って言いましょって言われたそうです— 唐草 (@KdWqy) 2018年5月27日
お祝いに由来があり大切な儀式なのは分かるのですが…私は当時生理が来たことを誰にも知られたくなかったので、「生理が来たことを家族や親戚近所に知られる」って事がとても気持ち悪いです。男性が思うより、初めての生理って本人にはとってもデリケートな話ですので女性がそう思うのも仕方ないかと。
— 夏男R娘2歳 (@natsuonon) 2018年5月27日
初めまして。
お赤飯で祝う世代に育ったのですがうちは父子家庭だった為、初潮を父に伝えるべきか悩みました。
それでも親なので一応伝えたらその日の晩御飯はドライカレーでした。
お赤飯を用意するのは気恥ずかった父の小さなお祝いに私は彼が亡くなった今でも感謝しています。— 毛だくさん (@Ryooo_lunatic) 2018年5月27日