自分をほめてねぎらうと、「受けとれる人」になる。
自分をねぎらう目的は、「ダメな自分」を認めて、セルフイメージを高めることにあるんですが、実は裏の目的は「受けとれる人になる」ことにあるんですね。
「受けとれる人」になれるかどうかは、豊かさと直接結びついています。
だって受けとれないと、豊かになれないですから。
「受けとれる人」になるには、とにかく自分をねぎらう、ほめる、ほめ倒す。
そしてほめられる自分にOKを出し、素直に受けとる練習をするのです。
なぜかというと、自分をねぎらっていると、人からもほめられるようになるから。
「でも私、人から全然ほめられないんです。ほめられる機会もありません」という人は、自分のほうから人をほめまくるんです。
自分をほめる(認める)
→すると人のこともほめるようになる(認めるようになる)
→すると人からもほめられる(認められる)
どんな人にだって、ほめる言葉はありますよ。
とにかくほめてみる。
100人ほめれば、10人くらいはほめ返してくるでしょう。
そしたらすかさず「ありがとう」です。
最初はむずがゆくても、とにかく「ありがとう」「そうなんです」と言ってみる。
これは本番じゃないですから、肩の力を抜いてやってみましょう。
でも悲しいかな、貧しい人は「ありがとう」を受けとらないで、ほかのことで努力してしまうんです。
かつての僕も、女の人からほめられるということにどうしてもOKが出なくて、頑張ってオープンカーを買ったり、クルーザーを買ったりしていましたから。
人をほめていれば、自分もほめられるのに慣れてきます。
最初はぎこちないかもしれませんが、続けていくとだんだん慣れてきます。
ほめられるのに慣れてくると、自分は何をしてもほめられる存在なんだ、という美しい勘違いができるんです。
これは大人になってから、自分でいかようにも教育できるので、人をほめて、自分もほめられるというパターンに慣れてください。
心理学的には手の平を上にすると、相手からのほめ言葉を受けとめやすいようです。
とくに、縁の下の力持ち的な人をほめ続けていると、すごくいいことも起きます.
僕は竹田和平さんがどこに行っても相手をほめていらっしゃって、そのことですごくいい扱いを受けてきたのを見ていました。
なので、自分も新婚旅行でイタリアに行ったとき、レストランの料理があまりに美味しかったので、働いている人たちをいっぱいほめました。
最初はウエイトレスに「ボーノ、ボーノ(美味しい)」とほめていたんですが、足りなくて、奥さんに「ちょっと厨房まで行ってくる!」と言って、厨房まで行ったんです。
そして厨房の全員に「ボーノ、ボーノ」と言って握手をしてきました。
そしたらみんな大喜びで「これも美味しいから食え!」「こっちも食え!」と言ってきて、ものすごいVIP待遇を受けました。
翌日もそこに行ったら、「こっちのほうが景色がいいから」ともっといい席に案内されたんです。
チップはガイドブックに書いてあった一般的な金額程度しか出してないのに、そういうことが起きるんですね。
だから人をほめて悪いことはまったく起きません。
せいぜい無視されるくらい。
さっきの10分の1の割合で、ほめ返しがきますし、100分の1くらいの確率でものすごいことが起きます。
そういうときはありがたく受けとるようにしましょう。
これを習慣化すると、気がつくと“王様扱い“されている夢のような人になっているわけです。
ほめた人の10人に1人はほめ返してくれる。
すかさず「ありがとう」と受けとる練習をしよう。
縁の下の力持ち的な人をほめるといいことがたくさん起こる。