このクソヤバい彫刻を見てきました。作者はGenova生まれの彫刻家Francesco Queirolo(1704-1762)、原題「Disinganno」 (邦題:暴かれた欺瞞/妄想からの解放)、1753-1754の作です。 pic.twitter.com/7TdLa3YARv
— 村田勇気/彫刻家 (@murataart) 2017年7月23日
継ぎ接ぎもなく一塊の大理石から彫り抜いた網の描写はまさしく超絶技巧で、指先に絡み合う網紐ばかりか面の張りや弛みによって引き起こされる網目の緩急まで細密に表現してあり、そのこだわりと仕上がりは異常というほかありません…
— 村田勇気/彫刻家 (@murataart) 2017年7月23日
推測するに制作工程としては、従来の人物彫刻同様、トーガを着用している想定のもとポーズに即した(結び目の厚み分の)布地を残しておき、稜線などを基準にアタリをつけて彫り起こしたのではと思います。が、内側に折り返って重なっている2層目以下の低レイヤーの処理などはまるで想像が及びません…
— 村田勇気/彫刻家 (@murataart) 2017年7月23日