市川海老蔵 記者会見の内容


昨日夜に妻、麻央が旅立ちました。そのことに関して家族として話すべきこと、子供たちとのこと、思ったより皆さまに伝わったということが早かったということで、多くの人にご迷惑がかからないように。ブログやアナウンサー時代からお世話になった皆さまへのご報告として、こういった席を設けさせていただきました。

どなたが看取られてどんな言葉を交わされたのでしょうか?
私が昨日も舞台でございました。麻耶さんと麻央のお母さんがずっと看病しておりました。お母様からLINEがきてたんですけどもやく1時間半ほど遅れてみたら、具合が悪いとお医者様がきていて家族を呼んだほうがいいと。

私もあわてて家に帰ったのですが、帰ったときには麻央はまだこの世にいてくれて、たまたま、本当にたまたまなんですけど私がちょうど妻のそばに座って、呼吸が苦しそうだったので大丈夫かなと。一昨日まではしゃべれたんですけど昨日はずっとしゃべれずにいたので…。

これは本当に不思議な話ですけど、息を引き取る瞬間を私は見ていました。そのとき、不思議なんですけど愛してると言って。彼女が・・・。その一言を言って…。その一言、「愛している」と言って、そのまま…。旅立ちました。

愛していると言う言葉は受け止めたようですか?
私ではなくて、彼女が旅立つ前に「愛してる」と、聞こえたかどうかは分かりませんが。なんというか、こんなに愛されていたのは分かっていたんですけど、最後の最後まで愛してくれたことに……。何ともいえませんね。

自宅で送ってあげることは?
それは良かったと思います。お父様もお母様も子供たちも麻耶さんも、家で見てあげられていたのは。私も父を病院でなくしているので、病院のときとは違う。家族の中で、家族とともにいられた時間というのはかけがえのない時間と。

お子様も含めて
はい、子供たちも見ていました。

笑顔と勇気と愛情。消してぶれない自分。どんな状況でも相手のことを思いやる心「愛」そういった力がありました。一昨日まで笑顔で話していました。

麻央は私が役者として成長する過程を見守ってもらいたかった存在です。

れいか(娘)は昨日はずっと麻央のそばを離れませんでした。そして彼女の横でずっと寝るといって寝ていた。

かんげん(息子)はわかっていないところもあって、今朝も麻央の横になっているところで顔を触ったり、足をさすったり、手を握ったりしていました。そういうところを見ると、私が今後背負っていくもの、やらなくてはならないこと、子どもたちに対してとても大きなものがあるなと痛感しました。

麻央は一生懸命闘病していました。それでブログも始めたんです。同じ病の人たちや苦しんでいる人たちと妻は、人ではないというか、すごい人だなと総合的に教わった。

思い出される表情は?
初めて会ったときの彼女から今の今日の朝までの彼女、全部

麻央さんは心残りがあると思いますか?
あると思います。2人の子供について今後のことを考えたときに答えが出なかったと思います。心配で心配でしょうがないんじゃないでしょうか

海老蔵さんが託されたことは?
たくさんありすぎます。子供たちの成長。これから”お母さん”という存在が子供たちにとって非常に大切になる時期。それが無くなった。お母さんの存在の代わりになることはできないが、できるだけのことをやっていきたい。

麻央さんがよく言っていた言葉は?
自分よりも相手のことを心配する優しさ。こういう言葉というのはなくて、どこまでも相手を思いやる気持ち。

麻央さんに伝えたいことはありますか?
来世も一緒にというつもりです。全部聞いていると思う。全部言わなくてもわかる。

約15分の記者会見。「本当にいろいろ、ありがとうございました」と報道陣に一礼し、海老蔵さんは会場を後にしました。