5月からアニサキスの危険性に関するニュースが増え、消費者が不安を抱いたため魚の売上が減少。魚屋販売員の泉さんはアニサキスについて正しい知識が伝わるよう漫画を描き、10万リツイートされています。
【拡散希望】先日のアニサキス報道からこっち刺身・柵・寿司の売上が落ちたまま回復しない上市場での魚価にまで影響が出ているので描きましたorz メディアの報道が不安を煽る内容ばかりでしたので、少しでも消費者の方に届けば嬉しいです。これから夏の白身魚が美味しく、刺身が嬉しい季節です。 pic.twitter.com/GnbEO6M4XZ
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
どんなに低くても寄生率ゼロにならない以上、「この魚大丈夫?」と聞かれても「絶対大丈夫です」とは言えないのが辛いですが_(:3ヽ∠)_ 魚屋にとっては毎日嫌でも出会う相手です。どうしても不安な所を無理に食べてくれとは言えませんが過剰な心配をするほどの相手ではない事を御承知頂きたく。
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
あと「市場価格下がってるのに売値が安くならないのがけしからん」という意見もあるかと思いますが、昨今魚屋業界にそんな余裕のある店は少ないと思います・・・_(:3ヽ∠)_ 資源の減少、不漁による高騰など原因は様々ですが・・・値下げは簡単ですがそれを戻すのは大変リスクが高いですorz
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
あとアニサキスについて知らない人を馬鹿にしたりする意図は一切ありません。共働き世代が増えている昨今丸魚を家庭で扱わない人がほとんどですし、当然魚屋は混入に細心の注意を払うわけですから。ただ過剰に怖がって魚を避けるのだけはつらいさみしいかなしいという魚屋の本音ですorz
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
あと対処法として確実なのは加熱、-20℃以上24時間以上冷凍(家庭の冷凍庫では48時間以上がオススメ)、目視での除去です。良く噛むというのもリスクを下げる効果はあると思いますが、あまり現実的ではありません。小さいサイズは指でも潰せるくらいの固さですが確実性は薄いです
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
厚生省基準で-20℃で24時間以上冷凍で死滅とされています。
家庭用の冷凍庫の場合は大抵-18℃くらいまでのものが多いらしいので48時間以上冷凍をおススメします— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月3日
皆様拡散・御意見・励まし等ありがとうございます。アニキに当たっても魚食べます!といった意見の方も多く心強い限りです。参考までに昨年作成した同人誌からアニサキス対処のプロの方から聞いたレポを置いときます
(症状には個人差もありますので当たらないにこしたことは無いです) pic.twitter.com/1UTklz8QO5— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
予想を遥かに上回る反応を頂きお返事が追い付いておらず申し訳ありません
散見された質問に答えさせて頂きます
>鰹にはいないの?
>鰹は内臓表面に「ごくたまにいる」部類に入ると思います。鰹の場合はテンタクラリアという米粒大の虫の方が多いですがこちらは誤食しても特に害は無いです— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
>魚屋が以前より情報発信すべきだったのでは?
>この騒動の前から多くの鮮魚店では注意を促す貼り紙やPOPを掲示したりメモを配布しております。が、如何せんじっくり読む方も少なく何より「普段魚屋に来店しない人」には伝わる確率も低いのが現状です。故に今回Twitterに頼りました— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
>よく噛めば大丈夫
>「よく噛む」というのもリスクを減らす事はできますが確実性としてはあまり高くないです(やらないよりかは良いと思いますが)
固く噛みきれないという情報もありますがこれは鱈等に寄生している大きめの虫を指していると思います 鯵等にいるサイズなら指でも切れます— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
>わさびが効くよね
>残念ながらわさび・酢・醤油などだけではアニキは死にませんorz 確実なの加熱、冷凍です。生で食べたい刺身に関しては目視除去一択
魚に付いているアニサキスは必ず目視できるサイズです— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
>虫が付いてて怖くて返した
>okです。いくら自然にいて100%除去が無理だとしてもモノが虫ですから、当然食品に付いていていいものでは無いです。頭で理解していても生理的な嫌悪を持つ方もいるでしょう どうしても食べられないなと思ったらお店に交換か返金を頼んで良いと思います。— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
アニサキスはオキアミなどのエビ類を経由して魚に寄生していくので、貝類にいる事は無いと思います アサリにいるのはピンノなどの小さなカニがいますね こちらは食べても何も問題ありません。
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
赤エビや甘えびでは聞いた事が無いですね・・・ アニサキスは小さなアミ類等を介して魚へ、そこから鯨類に寄生するのが目的なので大型の刺身用エビには寄生しないのだと思います。
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
お子様へ見せて頂くの個人的にはとても嬉しいです。自分も子供できたら見せます(笑
「当り前にいるもの」とはいっていても「商品に付いていて良いもの」ではありませんので、通常の鮮魚店なら返金・交換は応じてくれます。こちらも注意を配るきっかけになりますので御報告頂けるのは有難いです— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
なるほど、そういった要因もあるのですね。勉強になります・・・
以前は胃潰瘍やらの誤診も多かったと聞きます。時間が経てばアニサキスも弱って死んでしまうのでそのまま症状が過ぎてしまうこともあったのかもしれません— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
カツオの切身に多いのはアニサキスよりテンタクラリアかもしれません。野菜もお肉もそうですが、見えないところで作業する人のおかげで綺麗な商品が並ぶ事は覚えていたいですね
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
ありがとうございます。少しでも安心して頂けたなら良かったです。今回は芸能人の方が被害にあったのが注目され、それ自体は気の毒だなーという感じだったのですが; その後続いて放送されたニュース番組も軒並み不安を煽るタイトルが多かった様で悲しい限りです・・・
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
お疲れ様です 本当に俎板の人間も売場の人間も毎日神経とがらせながらやってる所とかも報道してほしかったですね;地道に注意しつつ頑張りましょうb
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
放流魚でも自然下に入れば寄生虫は寄生します。アユの場合はアニサキスより危険な横川吸虫という寄生虫がいる可能性がありますので生食は危険です。アニサキスも横川吸虫も加熱すれば問題ありませんので、加熱用で販売している分には問題ないと思います
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月2日
アニサキスは人間の体内で成虫になることはできませんので放っておけばいずれ死にます。しかしその間恐らく痛みは続きますし、アニサキスそのもののアレルギーになってしまう(加熱した死体でもアレルギー反応が出てしまう)事もごく希に有りますので基本的には速やかに取ってもらうのが良いと思います
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月3日
基本的に塩〆だけでは確実にアニサキスを殺すことはできないとされていますが、塩辛の場合相当な量の塩で〆ると思うのでその時点でかなり弱ります。自分も何度か無凍結で自家製しましたが当たりませんでした。
目の細かいザルで肝を一度裏漉しして使えばほぼ確実にアニキを取り除けますので是非b— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月3日
皆様拡散の御協力及び御意見、励ましのお言葉など本当にありがとうございます。全てにお返事返しきれず申し訳御座いません。この場を借りて御礼申し上げます。御同業及び水産関係者の皆様におかれましては、この波が去るまで地道なご案内とより一層アニキ混入注意に勤め、頑張りましょう。
— 泉 @瀞鮪物産店 博物ふぇす (@syo_izumi) 2017年6月3日