学習のない人は死んでいるといわれてもしょうがない

波多野完治『千年語録 次代に伝えたい珠玉の名言集』小学館より

「昔はよかった」とよく聞きますね。

が、本当に昔がよかったのか、そうじゃない。

新しい時代に適応できなくなっただけです。

昔は老人は希少価値でした。

ところが、今は変化の時代だから、老人の経験をそのまま役立てるのは難しい。

一番まずいのは、過去の話ばかりして威張っている人。

人は青年期までにだいたい、世の中というのはこういうものだという観念を作り上げます。

この人生観というのは、昔なら一生通用した。

でも現代は刻々と変化する時代で、それで一生間に合うというわけにはいかなくなりました。

その結果、年をとるにつれて、世の中がわからなくなったと感じる。

わからぬ世の中に敵意すら抱く。

そうならないためには、生涯にわたって学習するほかない。

人の一生というのは絶えず変転しています。

だから生きていること自体が、すでに学習なわけですね。

どんな年齢にあっても、どんな境遇にあっても、みんな学習をしているんです。

だから、学習のない人は死んでいるといわれてもしょうがない。

http://ameblo.jp/hiroo117/より
作家の城山三郎氏のこんな言葉がある(同書より)。

『「生涯現役」という言葉は好きじゃない。

そういって悪く居座る人もいるからね。

「生涯現役」じゃなくて、「生涯一書生」。

何でも勉強すれば、また新しいエリアが広がる。

次から次へ勉強していけば、新しい自分が発見できるし、可能性も広がっていくでしょう』

いくつになっても勉強し続ける人には魅力がある。

好奇心がある人だ。

好奇心や驚きがなくなったら、何かを知ろうとする意欲もなくなる。

いくつになっても、謙虚な心で、好奇心いっぱいに…

生涯一書生の気持ちでがんばりたい。