とある知己の音楽家の方がいて、ある日娘さんが「お父さんが死んだら、愛用ヴァイオリンも一緒にお墓に入れたげるね」と言ったので、激怒したそうだ。
— SOW@5/15新刊発売!! (@sow_LIBRA11) 2017年4月30日
「いいか、これは何百年も前の職人が、技巧の粋を集めて作ったものだ。今まで何人もの人の手を渡ってきたものだ。所有権は私にあるが、それは現代において受け継いだということだ。私が死んだとしたら、次の者に託す義務があるのだ!」と、音楽家としてまっとうなことを言ったのだが、
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娘さんは泣きながら「お父さんの為を思って言ったのに!」とわかってくれない。しょうがないので「これ、捨て値で売っても二千万はするんだぞ」と言ったら「あ、じゃ燃やさない」と一瞬で理解してくれた。
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お金というのは、「価値の分からない者に価値を分からせる」という役割もあるのだなぁという例で、一応はしくれとは言え「作家」などという大仰な響きのする仕事だと話すと、あれこれ聞かれることがあるが「いくらくらい稼いでるの?」と聞く人は、こちらにほぼ興味のない人間だとわかるようになった。
— SOW@5/15新刊発売!! (@sow_LIBRA11) 2017年4月30日