【負担増】消防署へ寄せられる『とんでもないクレーム』

現役消防士『うちでは、10年前に業務中の筋力トレーニング(市民体育館での)が禁止になりました。理由は、市民から寄せられた「筋トレばっかりしてないで、仕事しろ!」というクレームに消防長が謝ってしまったからです。

また、同時期に夕飯を作るのも禁止になりました。「業務中に料理をする暇があるなら、訓練しろ!」との市民からのクレームです。

食堂が市民から見える作りになっていたせいもあるのかもしれませんが、やはり、世間様が景気が厳しい時代になると我々の風当たりも厳しくなるのかな…と。日本の消防は『ヒーロー』ではなく、『公務員』っていう目で見られてしまってるんですかね。

当然厳しい声ばかりでなく、ほとんどの方は、感謝の気持ちで迎えてくれます。ですが、たまにそういった厳しい目の方もおられます。

我々は、決して「命をかえりみず守ろう」とは思っていません。我々も自分の命を大切に活動しています。命と引き換えになんて美学は日本だけかもしれません。

命や体を張らなくてもいいように、日々訓練やトレーニングをこなし、知識を蓄えるために努力しています。その過程の1つに、チームでのコミュニケーションの場としてみんなで食事をしたり、筋トレをしたり、それぞれのコンディションを確かめたりするものだと考えます。

それをしっかりと広報しないと、やはり当たり前のように『消防=体を張って守ってくれる』という印象を持ってしまわれるのかな』