パートナーを選ぶとき、パートナーとの在り方を考えるとき、なぜだか多くの人が「一致」ばかりにこだわってしまいます。
でも、恋愛とは本来「不一致」を楽しむものです。
自分と同じ考えが2つあっても見える景色は変わりません。
でも、自分と異なる考え方を知ることで2倍も3倍も視野が広がり、別の角度から新たな景色を見ることができます。
視野を広げてくれる相手だからこそ二人になる意味があり、不一致の部分こそ愛すべきポイントになるのです。
夫との「不一致」に気が付いたエピソードをお話しします。
結婚後、新生活のための家具を揃えているときでした。
凝った照明や小物を次々に運んでくる彼。それを見た私が呆れて「必要な物だけでいいよ」と言うと彼は、「毎日を過ごす家に、気分の上がる小物は必要だよ」と言うのです。
その後、しばらく生活してみると、ふとした瞬間に目に入るその小物が何だかかわいらしく感じられるようになりました。
就寝前に、ベッドサイドに置かれた、彼の選んだランプの柔らかな光のもとで読書をする。その時間はとても贄沢だと知りました。
私なら絶対に選ばない選択が、毎日の暮らしをこんなにも楽しませてくれるのだと気付いたのです。
価値観の一致もいいですが、不一致を楽しめる二人は、もっとお得です。
いちいち驚いて、いちいち喜ぶ幸せを感じましょう。