手を繋ぎながら喧嘩する


 一緒にいる時間が長くなるほど、喧嘩をする機会は増えますよね。
 喧嘩の仕方によっては、売り言葉に買い言葉で、そんなつもりはなかったのに、別れに繋がってしまい後悔している人も少なくありません。喧嘩をするときは、”いい喧嘩”を心がけましょう。

 ”いい喧嘩”とは、二人が価値観を擦り合わせるための良い機会になります。“いい喧嘩”の方法は、”お互いに手を繋ぎながら喧嘩すること”です。

 喧嘩しているのに手を繋ぐなんて、おかしいと思われるかもしれませんね。
 手を繋ぐ理由は、一方的に相手に言葉を投げつけないようにするためです。怒りで感情が高ぶると、言葉は凶器となり、相手は理解や反省よりも、萎縮したり拒否反応を起こしたりしてしまいます。男性が話し合いを嫌ったり逃げたりするのは、自分の自尊心が傷つくことを避けるためなのです。
 緊張状態を少しでも落ち着かせて、大切なものを見落とさないようにしながら向き合うための方法です。
 実際に、喧嘩をこの方法にすることによって、喧嘩の時の2つの変化がありました。

 1つ目は、相手の”聞く姿勢”が変わったことです。
 手を繋いで伝えると、1つひとつの言葉をしっかりと、聞いてくれるようになります。夫の場合、相槌も「うん、うん、そうだよね。ユウちゃんはそれが嫌だったんだね」と、理解しているのが伝わるようにしてくれます。

 2つ目は、自分の”伝える姿勢”が変わったことです。
 かつての私は、感情のままに怒り、萎縮した彼を見て、さらにイライラする悪循環を起こしていました。
 ですが、手を繋ぎながら話すことで、肌の緊張が感じられ、彼がどのように感じているのかが、よく伝わってくるようになりました。そこからは、私もただ相手を傷つけるだけの言い方は避けるよう、意識が変わりました。

 人はとても繊細で、愛する人からの言葉には過剰に反応してしまいます
 当たり前のことですが、自分の感情にぱかり目を向けていると、そんな当たり前のことでさえも忘れてしまったりするものです。
 喧嘩のときほど肌に触れ合い、お互いを感じること。
 このルールで、もっと仲良くなる喧嘩ができるようになります。