「ドラッグはドラッグ。薬物はみな同じ」ってセリフよく聞くけど、これは若者への注意をうながすためのあおり文であって効果も害もまったくの別物だよね
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
「コーヒーやタバコやお酒はドラッグではない」ってのもまたカンちがいで。売る側やメディアが嗜好品と呼んでるだけで科学的にはぜんぶドラッグ、薬物に分類される
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
「コーヒーもLSDもお酒も覚せい剤もタバコも大麻も、すべて脳に作用し精神に変容をもたらすドラッグ。ただしその効果は千差万別で、依存や禁断症状など害の差も大きい」ってのが正しい認識
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
まずはコーヒー、コカイン、メタンフェタミン、アンフェタミンなどの『覚せい剤』だけど、これらは日常の活動に役立つ唯一のドラッグといえるかもしれない。ただ楽しいってだけの他のドラッグとは別格
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
覚せい剤の主な効果は『①思考をクリアにする②疲れや眠気を覚まし長時間アクティブに行動できる③めんどくさいという感情が無くなる』なんだけど、これどう考えても便利すぎるでしょ。特に日本では。メタンフェタミンを開発したのが日本人だってのはまさに運命としか思えない
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
覚せい剤の依存性は科学的にヘロインほどはなく、ドラッグの中でも中程度。それなのに頻繁に使用し量を増やしてしまうのは“便利だから”に他ならない。働きざかりな戦後日本もヒロポン(メタンフェタミン)依存者が激増し禁止になった
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
つぎは麻薬。これ、覚せい剤とちがって日常生活にはまーーーったく役に立たない。ただただ何もせず恍惚の時間が過ぎてくだけ。「ドラッグなんて一時の快楽のため…」なんてセリフをよく聞くけど、これは麻薬にしかあてはまらないディスりかた。タバコにも酒にも大麻にもLSDにも快感なんてないもんね
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
ケシからとれるアヘン、それを精製したモルヒネ、それをさらに精製したヘロイン。横たわって快感と恍惚感を味わうだけのシンプルで純粋なドラッグ。日本人が抱く薬物のイメージって、これら麻薬に対するものなんだよね。強い依存、つらい禁断症状、量が増える、ドラッグが生活の中心に…
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
とはいえ、地球最強の依存性を持つヘロインでも『一度やったらやめられない』は大げさ。病院では純度の高い最高級のヘロインを使ってるけど、適切に与えれば依存症になる患者は少ないからね。あくまで「一度やったら〜」は注意喚起のためのキャッチフレーズ
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
この「麻薬」と「覚せい剤」に関しては誰がやっても効きやすい。麻薬を打てばぐでーっと倒れて極楽状態、覚せい剤を打てばバリバリ動ける…と効果もハッキリしてる。それに対して、人によって効果が千差万別なやっかいなドラッグ、『酒』と『大麻』である
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
お酒も大麻も人を選ぶ。体質によって合う合わないがあるし、その人の性格によって効果もまるきり違う。シチュエーションや体調によって楽しい時もあれば落ち込むときもある。プラシーボドラッグとでも言うべきか
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
お酒と大麻の効果だけど、陽気になったりリラックスしたり、楽観的になったり落ち込んだり、会話がはずんだり無口になったり、音楽や映画が楽しくなったり、難しいことを理解できなくなったり、ほんとメチャクチャ。ただひとつ共通するのは、より素直に、より感情に従って行動することかな
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 16, 2017
タバコも分類が難しいドラッグだけど、集中力を高める、食欲を抑える、リラックスする…など覚せい剤と麻薬をMIXしたような性質。ただし効果自体はかなり弱めで、酒や大麻のような酔いもないため仕事中でも気軽に摂取できる数少ないドラッグ
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 17, 2017
一方でタバコはメリットとリスクが見合ってない損なドラッグともいえる。例えばコーヒーの薬効は覚せい剤の中でもかなり弱いけど、その分コカインやメタンフェタミンのような強い害もないのでバランスは良い。それに比べタバコは、薬効が弱いわりに依存性はヘロインに次ぐ強さ。切迫感や焦燥感も強い
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 17, 2017
タバコや覚せい剤やお酒や大麻と違って、LSD、DMT、マジックマッシュルームなどの幻覚剤は日本のテレビでとりあげられることがほとんどないから、お茶の間にとっては最も得体の知れないドラッグだよね
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 18, 2017
幻覚剤を服用すると、周りにある物体や空間の距離や形、光や色が変化し、頭には様々なビジュアルイメージが浮かんでくる。また、幻覚剤がもたらす神秘的でナゾめいて、それでいてクリアーな感覚は数あるドラッグの中でも文章で説明するのがもっとも難しい精神効果。
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 18, 2017
意外なのは、幻覚剤の多くは依存性がほぼゼロという珍しいドラッグなこと。その一方で幻覚剤が見せるバッドトリップは強烈、その悪夢はある意味修行レベル。また、日本ではドラッグ=幻覚というイメージだが幻覚が見れるのは幻覚剤だけ。基本的には酒やコカインや大麻で幻覚を見ることはできない
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 18, 2017
幻覚剤以外のドラッグなのに幻覚を体験してしまうケースとしては、ドラッグの禁断症状によるものがある。ヘロインやメタンフェタミンなど強いドラッグの禁断症状で幻覚が必ず起こるというわけでもなく、逆にコーヒーやタバコの禁断症状で幻覚や幻聴を体験するケースも多々ある
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 18, 2017
番外編として危険ドラッグ(旧脱法ハーブ)があるんだけど、これがブッとんだ薬物で。近年のドラッグランキングでは最も社会的被害が大きい薬物がアルコールとされてるんだけど、危険ドラッグはお酒による暴行や事故がかわいくみえるくらい凶悪
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 19, 2017
全裸で叫び走り回る、車で暴走し次々と追突、暴れて泡を吹いて突然死、切腹し腸をひっぱり出す…。規制まで時間がかかったけど沈静化してホント良かった。そもそも危険ドラッグは商品ごとに何の薬物が入ってるかわからないという恐ろしい代物。効果も害も致死量もわからず服用するなんて狂気の沙汰
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 19, 2017
ちなみに酔いが暴力を誘発するドラッグはわりと限定されてて。危険ドラッグの他にはクラックコカイン、パキシルやプロザックなどの抗うつ剤、そしてお酒によるトリップ中の暴行や殺人、放火事件が報告されてる
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 20, 2017
ドラッグの効果は様々。ドラッグやらない人はよく「どうせ酒→タバコ→大麻→覚せい剤とエスカレートするんだろ」て批判するけど、ドラッグは少年野球→甲子園→プロ野球みたいな構図じゃなく、水泳、ラグビー、相撲のように別物。「野球じゃもう満足できない!相撲をやらせろ!」なんてならないしね
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 21, 2017
あとね、『大麻は自然に生えてる草だから害はない。ドラッグじゃなくてハーブだ』なんて言ってる人がいるけど、天然由来だろうが人工精製だろうがけっきょく作用するのは化学物質だし全ての物質に害はあります。だいいち生アヘンだって天然由来だよ
— ボサノバ和尚 (@sativa_high) January 21, 2017