天皇陛下83歳に 譲位「親身に考えてくれ、深く感謝」

陛下ご自身が、譲位に関する問題に言及されたのは8月のお気持ち表明以降、初めて。
政府はお気持ち表明後の10月、譲位への対応などを検討する有識者会議の初会合を開き、専門家のヒアリングを実施。これまでの有識者会議では譲位の恒久制度化への慎重論が相次ぎ、譲位を一代限りとする特別措置法の提言が有力となっている。一方、報道各社の世論調査では、譲位を容認する意見が高い割合を占めるなど、国民も大きな関心を示している。
こうした現状について、陛下は「多くの人々が耳を傾け、各々の立場で親身に考えてくれていることに、深く感謝しています」と謝意を述べられた。
陛下の譲位の意向をめぐっては、秋篠宮さまが11月の誕生日を前にした会見で「長い間考えてこられたことをきちんとした形で示すことができた、これは大変良かった」と述べ、理解を示されている。