高校生『福島の現状を知ってほしい』

@momoiroclub14さんより
高校生が福島の違和感を投稿。
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東日本大震災が起こってから、もう5年が経ちました

僕は今、福島県に住んでいます

あの日、津波の影響で第一原発が爆発して今も帰れない人がたくさんいます

浜の方は当時より大分復旧して、まだ活気があるわけではないけれど、少しずつ震災前に戻りつつあります

放置された物を除けば、県の内陸部で倒壊した建物の処理は、ほぼ完全に復旧しました

浜の方から避難してきた人達は、こんな言い方をしてはイメージが悪いけれど、充分すぎるほどの国からの生活費を今も貰い続けて、家をこっちに建てて、それだけに留まらず、元々内陸にいた僕たちよりも贅沢で裕福な暮らしをしています

この前、近くのコンビニにタクシーで来ている親子を見ました

僕は思わず目を疑いました

今まで生きてきて、それなりに不便でもないこの市内でタクシーでコンビニに来ている人なんて見たことがなかったからです

別にその人達に恨みがあるわけではありません

でも、もう資金の提供はやめていいと思うのです

故郷に帰れないのはたしかにツラい

それは分かっているけれど、今もなお東京電力に文句を言い続けてお金を貰い続けようとする、そんな避難者達が怖い

お金は人をおかしくします

いくら辛くても本当にこの県と生まれ育った故郷が大好きだとしたら、いつまでも自分のために他人を脅し続けるなんてしないはずだと僕は思っています

「語り継がれる話に敗者の言い分は残されない」

避難してきた、故郷が大好きな日本史の先生がそう言っていました

それは歴史に関してでしたが、世間ではきっと東京電力の人は問題を起こした悪い会社だと思われています

そして県民は可哀想な被害者だと

でも、東京電力で働く人々は今も復旧のために自分の身を犠牲にして放射線濃度の高い第一原発にほど近い場所で、今も働き続けています

ニュースでは悪いところしか取り上げられていませんが、6年経った今でも、あそこで働いてくれる人達は延々と責任を取らされ続けているんです

こんなに悲しいことがあるでしょうか

管理の問題で多くの県民に悪い影響が出たのは確かです

でも、今もう僕たちは普通の生活をおくれています

あの中で今も働いている人の中には、奥さんや子供がいる人も絶対にいます

そんな中、いつ戻るかも、いつ終わるかも誰も分からない除染作業を今でも受け持ってくれています

裕福な、もしくは既に普通の生活をおくっている避難者や県民のために

だからといって、あの辺り一帯の土地を放置するわけにもいかないと思います

だから今、あの日に並ぶほど悲しい現状を知ってほしかった

他の県民がどう思っているかは僕には分かりません

まだ恨みがある人も、もう無関心な人も、金づるだと思っている人もいるかもしれません

だから、こんな小さい、たかが未成年の高校生の意見なんて頭の片隅に置いてくれるだけで充分です

もう今は、あの日の辛さで毎日泣き続けてる人はいないと思います

周りの人も僕も案外放射能なんて気にしていないものです

だからもし心配している心優しい人がいたなら、もう大丈夫だと言いたい

災害が起こった後、たくさんの物資と募金とボランティアも本当にありがとう

まだ放射線濃度が高い地域を除けばもう福島は元気です

会津はソースカツ丼がとても美味しいし、いわきの海鮮も新鮮でとても美味しいです

中通りと呼ばれる県の内陸部は美味しい桃や野菜がたくさん作られています

これを読んでいるあなたが、もし気が向いて時間がある時があったなら、ぜひ1度来てみてください

長々とごめんなさい

これを読んでいるあなたが心優しい人であることを切に願っています

決して報道されない影に隠れた真実とその悲しみ

そして僕が伝えたほんの一部分の僅かな現状をどうか忘れないで

ここまで見てくれて本当にありがとう