発達障害そのものの特性によって、得意なこと、苦手なことがあるのは体質的なことなので、良いも悪いもなく、私は無理に直す必要もない と考えています。
ただ、「二次障害」(発達障害によって「自信」を失なうことで起こり、放置しておくと、いじめや不登校、心の病など、より深刻な社会不適応の状態になってしまう可能性がある)は周りの理解とサポートで、子どもに「自信をつける」ことができれば、充分防ぎ、改善することができます。
「自信」は文字通り、自分を信じる力です。
でも、子どもも親も、一体自分の何を信じればいいんでしょう。私なりの答えこうです。
「自信」とは・・・・・
・自分は、100点でも0点でも、親から愛されていると思える気持ち
・自分は、この世界に存在していいんだ、という安心感
・自分は、無気力ではない、自分でできる!という気持ち
・自分は、周囲から認められ、必要とされている、という気持ち
・自分のことを、ありのままでも好きだと思える気持ち
自信があれば、地面に根っこをしっかりと貼ることができます。
多少の発達の凹凸があっても、人生の途中でつまづいても、予測不能の事態に巻き込まれても、「その子なりに」乗り越え、立ち直り、生きていく選択をしていけるので、なんとかなるものだと思っています。
この「うちの子は、大抵のことはなんとかなる」と思える気持ちも「親の自信」と言えると思います。
そして、「自信」がつけば「その子なりに」落ち着いてくるし、やる気も出てくるんです。
だから、うちの長男には、まず、失った「自信」を回復するにはどうしたらいいのかを第一に考えました。
そのためには、何をするにも、いつも「より本人の自信につながるのは、どちらか」を頭に入れた育児の選択をしていけば良かったのです。
もちろん、いつも必ずそうできるというわけではありませんが、本人の「自信になること」をできるだけ優先することで、全体的に良い方向に進んでいいくことができます。
うちでは、いつも「より自信になりそう」なほうを選んできました。
その結果、たとえ期待通りでなかったとしても、後悔したことはありません。
暗中模索で、一体どうしたらいいのかわからなくなったら「子どもの自信になるほう」の道がおすすめです。
母子ともに明るい場所に出られます。