物語が教えてくれる7つの習慣

nanatu

彼女は、アルバイトをしながら画家を目指している男性と交際をしていました

すぐにでも、彼女は、彼と結婚したかったのですが、お父さんから、強く反対されています

彼の生活が経済的に安定していないことが大きな理由でした

何度も、彼と一緒に結婚を許してくれるように頼んだのですが、どうしても、許してくれません

ある日、彼女は、ついに我慢ができなくなって、お父さんに

もう許してくれなくてもいい。彼と結婚する。お父さんとは、二度と会わない

と叫んで、泣きながら家を出てしまいます

その後、彼女から、「お父さんのことは、もう気にしないで、結婚しよう」と聞いた彼でしたが、素直には喜べません

本当はお父さんにも結婚を一緒に喜んでほしいという彼女の気持ちがわかっていたからです

そして、お父さんを不安にさせてしまう自分の力不足を情けなく思いました

「結婚できるるのはうれしいけれども、お父さんにも喜んでもらいたい

だから、画家としてお父さんに認められるまで、結婚は待ってくれないか?」

彼は、彼女に伝えると、2人でお父さんに、画家として生活ができるようになったら、結婚を許してほしいとお願いに行きました

お父さんも、そのことをしぶしぶと認めてくれました

数年後、彼女の応援のおかげもあって、彼の絵は多くの人に認められて、個展を開くことになります

彼は、お父さんにも、その個展の案内状を送りました

最終日、個展が終了する少し前の時間に、彼女のお父さんが来場します

彼の描いた絵を見回すと、飾られた絵の多くには、予約済みの札が貼られていました

お父さんは、彼が娘さんをモデルにした絵を指さすと

「あの絵を売ってほしい。娘が結婚してしまうと寂しくなってしまうから…」と伝えました

彼女が、反対を押し切って彼と結婚していたら、お父さんへの罪悪感を持ち続けることになってしまったと思います

相手の気持ちを傷つけて得た成果は、本当の喜びにはなりません

もしも、相手が本当に納得をしていなければ、そのときは満足することができても、その反動が、あとから自分に返ってきてしまうことになります

意見がわかれたとき、お互いに納得をすることができれば、その後の喜びも大きくなります