酪農危機のニュースが連日報じられる中
「酪農を救おう!」
と声を上げてくれる人がたくさんいて牛乳・乳製品好きとしてすごく嬉しいです!日本の酪農を応援する為にはどんな商品をスーパーで選んだら良いか、簡単にまとめてみました??
??以下個別の製品解説です#牛乳でスマイルプロジェクト pic.twitter.com/i275tA9xJF
— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
牛乳
牛乳は日持ちしない、単価が安く輸送効率が低いという点から輸入されていないので国産100%
種類別で成分調整牛乳や低脂肪牛乳など「牛乳」という文字が入っているものは牛乳から脂肪などを引いたものなので国産100%
乳飲料、加工乳は輸入品の場合もあるので気になる人はパッケージをチェック?? pic.twitter.com/2C5JSV0NFc
— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
バター
これは売り場を眺めていて気がついたんですが、国産生乳を使ったメーカー品のバターはパッケージが黄色のものがほとんど。
(若干雑な探し方ですが??)他製品にも共通しますが、地名が入っている場合、その土地の原料を60%以上使う決まりがあるので「北海道」などの文字を探すのも◎ pic.twitter.com/VavNFkMqZa
— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
チーズ
カマンベール、モッツァレラ、さけるチーズなど「ナチュラルチーズ」で国内大手乳業メーカー品は国産100%がほとんどです。
6Pチーズ、スライスチーズなどの「プロセスチーズ」は輸入品、国産品をミックスして作られる事が多いので、原材料表示をチェック??
原産国も多い順に表記されてます?? pic.twitter.com/qk4xvRqUm4— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
ヨーグルト
「生乳使用」の場合、少なくとも生乳の使用分は牛乳と同じく国産が使用されています。(生乳以外の乳原料が国産かどうかは確認が難しいですが)
低脂肪タイプは脱脂粉乳などから作ることもあり、国産だけでは無く海外原料を使っている場合もあります。 pic.twitter.com/SdS9mBpEbp
— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
代表的な乳製品を解説しましたが、他にもアイスクリーム、生クリーム、練乳、スキムミルク、など様々な製品に国産牛乳は使われています。
これら商品は牛乳使用量が多いのでパッケージの裏の原材料の部分を見れば
生乳(北海道産)、◯◯、
といった具合に原産国が必ず書いてあります(2022年4月より— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
牛乳は栄養豊富でとても美味しいですが、これを腐敗しやすい為、そのまま牛乳として飲むだけではロスがたくさん出てしまいます。
そこで昔からさまざまな乳製品に加工する事で保存性を高めて無駄なく食べてきた歴史があります。https://t.co/UGFcbVYpwp pic.twitter.com/kfjZEyAIt3— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
保存性の高い乳製品は長期間の輸送にも耐えられるので船便などで日本に運ばれてきます。
海外には日本よりも酪農に適した気候の国や国家を挙げて乳製品の生産&輸出に力を注ぐ国もあるので、日本よりも安い海外乳製品が多くあります。
実際、日本でチーズなどが気軽に食べられるのは
— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
こうした安い海外乳製品に支えられている面が大きくあるので、僕も乳製品の輸入量が多い事自体は悪いことでは無いと思います。
ただ、
長期間保存可能な乳製品(=余剰になった時にバッファー)が海外品の方が安い。
これがなかなかの酪農乳業の舵取りの難しさを産んでいます。コロナ禍で消費量が
— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
急激に減ってしまった時に、このバッファーはフル活用されましたが、コロナ禍から3年でバッファーの限界を迎えてしまったのが現状だと思います。
逆に言うと、コロナが始まってすぐに生乳廃棄が海外では多く報道されていましたが、3年近くそうした事態にならなかったのはすごい事の気もしますが…
— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
この事態に更に追い討ちをかけるように飼料(牛さんのごはん)やエネルギーの価格が高騰した事で、牛乳をはじめとした乳製品の値段が上がっています。
値段が上がる事で消費が落ち込み、ロスが増え、ますますコストが上がるという負のスパイラルに…
— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
今の酪農危機の根本的な原因は消費がコロナ前の想定に比べて減ってしまった事ではないかと思います。
(これは誰が悪いとかそういう話でもないのかなと)ただ、だからこそ1番ダイレクトに酪農応援をする方法は国産乳製品をすこしでも多く飲んで食べることだと思います。
— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
決して安くはないのは承知の上で無理強いはしませんが
「酪農を応援したい」
と思った人がどんな乳製品を選べば良いのか迷った時の参考にして貰えれば何よりです??— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
あくまでお店でパッケージだけ見て探す時の目安なので、気になる方は原材料表示を見たりメーカー問い合わせするのが確実です??
これを機に、普段食べている乳製品がどんな原料で作られていて、どんな国で生産された牛乳を使っているのか調べるのも面白いかも??
春休みの宿題に是非!
— チーズの牛 (@umomousio) March 6, 2023
夜中の牛舎で、妻は牛と話をしている。経営は苦しく、辞めた方がいいのかもしれないが、私には、牛飼いとしての変なプライドがあり、妻には、牛を愛する心がある。「苦しいけど、もう少し頑張ろうかね。今、出来る事って、なんだろうね?」たぶん、そんな会話だと思う。 pic.twitter.com/9yDQib7oSq
— ヨシダ ヤスヒロ (@pony1744) March 5, 2023
生産者としては、いつもと同じように飲んでくださいとしか言えないのです。この危機的状況をなんとか抜け出すために、日本中の酪農家や関係者は努力しています。酪農家の応援団でいてください。お願いします。
— ヨシダ ヤスヒロ (@pony1744) March 6, 2023