猫に噛まれて(引っ掻かれて)敗血症性ショックになった話。
前置き
数年前から飼い猫(家猫)に日常的に引っ掻かれてたまに出血していたが傷が深い時だけ水で流して特に気にしていなかった。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
5/11
朝4時頃、節々の痛みと熱っぽさで目が覚める。その時は「熱出たな~。今日は会社休みだな~。うひひ」と思って二度寝した。
朝7時前、再度目が覚める。さっきより調子が悪いので熱を計ると38度だった。喉の痛み、咳、吐き気などの症状なし。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
7時半頃、コロナを疑い会社から支給された2種類の抗原検査キットを使用、陰性と出る。
PCR検査を受けるため、東京都の発熱相談センターに電話する。大変混雑で繋がらない。
医療機関案内ダイヤルに電話。即繋がる。近い順にPCR検査をしている病院を4つ紹介してもらう。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
1件目と2件目は予約で埋まってるか、キット在庫なしで断られる。
3件目のクリニックを10時半に予約する。
ここまで熱以外の症状なし。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
10時頃、吐き気が出てくる。
10時半、PCR検査のためクリニックに行く。吐き気のためエチケット袋も持参する。
唾液のPCR検査を提出し、終わるのを待っている間猛烈に気持ち悪くなり吐く。吐いたら少し楽になった。
この時の体温は38度台。
PCR検査の結果は夕方か翌々日(翌日は休診日)と言われる。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
吐いたゴミは持ち帰る。
家に帰ってからも弱い吐き気と腰の痛みが出てくる。
吐いたので食中毒かなと思いつつ寝続ける。
17時半頃、体温が39.9度とツイートする。
弱い吐き気はともかく、とにかく腰が痛すぎて辛い。
カロナールを飲んでも38度台後半までしか下がらず2時間でもとに戻る。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
体温40.3度を記録する。ひたすら耐える。
夜になるも腰が痛すぎて眠れない。
5/12 朝4時頃、苦しみに耐えられず救急相談センターに電話する。家から近い順に夜間診療を行っている4つの病院を機械音声で紹介される。機械音声がクソであまり聞き取れない。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
1件目と2件目は発熱外来をしていないということで断られる。3件目はOKということでタクシーを呼んで病院に行く。
5時頃病院到着。
10分ほど待って診察が始まる。あんまり覚えてないけど、主に口頭で色々症状について聞かれる。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
詳しいことはよくわからないけど、感染症ということは分かったということで続きは翌日の9時半に再度来てくれということで11時頃帰される。
抗生物質だけもらって帰宅。
症状は何も改善しないので家でひたすら苦しむ。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
16時頃、あまりにも耐えられないので親にもう一度病院に行くと伝えると親が救急車を呼ぶ。
15分くらいかかって救急車が到着。乗り込む時に隣の隣の駅の消防署名が救急車に書いており、随分遠くから来たなと思う。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
救急車内で帰るときは自力で帰れみたいな話をされる。この程度で呼びやがって的ニュアンスにイラつく。
病院到着。自力で行ったときと違って、すぐに色々と検査や質問が始まる。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
血液検査、CT、超音波、最近怪我したか?最近パートナー変わったか?パートナーは性病か?ゲイセックスしたか?ゲイか?HIVの検査していいか?など色々聞かれた。
点滴も早い段階で開始された。生理食塩水だった。
そのうち、「血圧が超低い。血圧計壊れたかも」と看護師が言いだす。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
それからあまり時が経たないうちに原因が猫の保有する菌に感染したことが分かる。
急に集中治療室行きと入院が決定する。
その時21時だった。
ICUに運ばれて、挿管されること錯乱に備えて両手を拘束されることなどを同意する。
麻酔をぶち込まれて意識を失う。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
5/13
この日の記憶はない。目覚めたのが5/13なのか5/14なのかも覚えていない。
目覚めた後に尿道に管をぶち込まれて苦しんだ記憶があるので5/13は目覚めていた気がする。
5/14
この日はやけに元気だったのを覚えている。テレビを見たり、LINEやツイッターをした。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
両腕、首にも2本、鼻にもなんか管、口には挿管で酸素をぶち込まれすごい状態になっていた。
首に点滴を打たれてる状態が電脳化した首になにかを接続してるみたいでかっこいいなと思った。
会話ができないので看護師とはジェスチャーか50音表か筆談でやり取りをした。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
看護師とのやり取りは色々したが、何をしたかは記憶がない。
看護師は2交代制で8時と20時に交代する。夜勤の看護師は明け方皆疲れ果てている。
看護師は天使みたいな人もいれば冷たい人もいる。看護師ガチャで半日の運命が決まる。
ナースコールもすぐ来る人もいれば放置気味の人もいる。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
5/15
この日もあまり記憶がない。LINEを見返すと午前中に挿管を外して、普通の酸素マスクに変更されている。
挿管を外すときは地獄のような苦しみ。
挿管してるときも痰を定期的に吸引する必要があり、それも地獄のような苦しみ。
この日から食事が出される。ほとんど食べられない。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
食事解禁とともに少しずつ点滴が減り、経口薬での治療に切り替わる。カリウムが欠乏しているということで粉薬を毎食後飲む。この薬の副作用で苦しむことになる。
— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
5/16
この日あたりから寒くなったり、暑くなったり、幻聴、幻覚、不眠、悪夢、息苦しさに苦しむ。目をつむってもまぶたの裏が真っ赤で化け物が現れる。目を開けていても、仕切りのためのビニールカーテンに化け物が映る。24時間邦ロックみたいな音楽が聞こえてくる。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
治療の影響で体中に水がたまり、特に肺に溜まった水のせいで超スピードで呼吸する羽目になる。
体を横向きにすると呼吸ができないので常に仰向け。
リハビリのおっさんが来る。まずは立ってみることになる。立てなかった。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
うんこはオムツにする。体に水が溜まってるせいか2,3時間おきに下痢がでる。
あまりにうんこの世話をさせるのも申し訳ないので何度か溜めてから呼ぶようにしたら、うんこが金玉について金玉が肌荒れを起こす。塗り薬をもらって塗ってもらう。
うんこは都度桶ですることになった。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
とにかく食後は調子が悪く、何日も夜眠れてないことに気づく。不思議と眠くない。
無意識のうちに眠るが悪夢で一瞬で目が覚める。
5/17
ICU内で場所移動になり、端っこから端っこに移される。扉付きの個室だった。
今日も幻覚などに苦しむ。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
5/18
一般病棟行きが決定する。移動の準備をしている最中にリハビリのおっさんが来る。わずかに歩行できた。
わずかに歩行して、車いすに座り、移動開始。
ICUの端っこからの移動だったので、他の患者の様子を見た。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
あまり見えなかったが、一人は挿管してゾンビみたいな顔をしていた。もう一人は亡くなったのか黒スーツの男2人が来て、何かをやっていた。
ICU内は独特の臭いがあり、自分の背中からもそれが漂っていた。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
一般病棟では爺さん2人と相部屋になり、3人体制になる。
1人の爺さんは昼間から寝ていていびきがうるさい。逆に夜中は静かだった。
体調不良に一定のリズムがあることに気づく。
食後の薬であることに気づく。
薬を飲んで4時間で体調不良が消えることに気づく。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
5/19
病室に新たにおっさんが加わる。
おっさんのいびきは爆音で看護師にお願いして耳栓を買ってきてもらう。
不調の原因がカリウムの薬であることを確信し、看護師に伝える。
午後、医者が登場し、薬の副作用について詳細に伝える。カリウムの薬は飲まないことになった。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
カリウムの薬を抜いてから調子が良くなる。病院のご飯がまずいとツイートしだす。
5/20
恐らくこの日に諸々の点滴と尿道の管を撤去した。尿道の管を外す時が今回の最後の苦しみだった。
トイレは車いすで行っていたが、この辺りから歩いて行くようになる。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
爺さんの内一人が夜中に悪臭を放つ。ICUで嗅いだ臭いと同じものだった。マスクをして寝た。
朝、看護師たちがやってきて「臭!」と言いながら窓を開けて掃除を始める。爺さんは別室に移動になった。
空いたところに若い男が来る。この人も寝まくる上にいびきがうるさく、寝言がひどい。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
5/21
横向きになっても多少息ができるようになる。
通常時の半分くらいは息を吸えるようになる。
フリーWi-Fiがあることに気づき、動画を見出す。
音が出せないことに耐えられなくなり、妹にブルートゥースイヤホンを買ってきてもらう。
5/22~
リハビリしたり、検査したりの日々。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
一般病棟に移ってから左足中指が壊死したみたいな感じになってることと、股間に猛烈な肌荒れが起こる。
それ以外は元気なので毎日やってくる医者軍団に退院について聞くが、腎臓と肝臓の数値が良くなるまでは入院と言われる。— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
5/24
唐突に明日退院かもと言われ、予定にない採血が行われる。
夜になっても説明がないので看護師に聞くと退院確定となっていた。
5/25
退院する。関わった医師、看護師が多すぎるためたまたま出会った人に感謝を伝える。パスツレラムルトシダに感染し、敗血症性ショックになり2週間入院した話、完
— いちのせ (@chichinose) May 31, 2022
なんかすごいバズってるけど宣伝することがない。
わたくしも猫も元気です。 pic.twitter.com/42a3dSJ0Fo— いちのせ (@chichinose) June 1, 2022
この方のは「猫ひっかき病」ではなく「パスツレラ症」ですね
— お豆さん (@feijao0131) June 1, 2022
基本的な処置はしていたと思います。
今回のことを気に動物病院で検査をしたのですが異常な細菌は保有していませんでした。
僕が感染した菌も猫の保有率100%だそうです。— いちのせ (@chichinose) June 1, 2022
私もこの前、網戸破って脱走はじめてだったので、私も猫もパニックだ。急に抱きあげたので暴れて引っかかれました。出血ひどく病院へ。動物は常に菌を持ってると考え、ひどい所は間をおいて縫合し、他は消毒、縫ってしまうと菌が中に残ってしまうとのことでした。通院して毎日消毒でした。
— 謙信 (@15w0PsbrGEaRc7S) June 1, 2022
私も飼い猫(完全室内飼)にがぶりとやられて血を流した時は速攻で救急に電話したら来てくれて、病院で処置して、破傷風ワクチンコースになりました
— tora8 (@tora8enl) June 1, 2022