実はソラニン自体は無色で、緑になったジャガイモが危ないというのは、組織が光を受けてソラニンの合成をはじめる引き金が既に引かれてしまったことを知る目安。保存失敗は確定しているので「色が薄いからソラニンの濃度はまだ低くて、色の濃いところだけ除ければOK」というのは芽と混同した間違い。 https://t.co/GWYi3KDPki
— しんじ@理科実験あそびプロジェクト復興のためお仕事承り中 (@oekakimaestro) March 29, 2022
緑色になったジャガイモの葉緑素含有量はイモの品種や比重、品種や保管温度によって左右されるので、緑色の濃い薄いはソラニンの含有量の多い少ないの目安にはならない。https://t.co/pA2ygMwwDT pic.twitter.com/3CACPUqlCq
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光にさらされる条件、と書いたつもりだったが、うっかり「品種」を2回書いていた。
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アンデスでは日本の寒天と同じように夜中の寒晒しで水分を抜く作業と踏み砕く作業を繰り返して、毒にならないジャガイモの乾物を作る伝統的な加工法がある。https://t.co/PzMoII6dq5
— しんじ@理科実験あそびプロジェクト復興のためお仕事承り中 (@oekakimaestro) March 29, 2022
ここのところ二、三週間ばかり、緑のジャガイモで中毒した話がいつになく多くタイムラインに流れて来るのだが、もしかしたら人気品種だとか気温の上がり具合などで、葉緑素は薄くてもソラニンががっつり合成されてしまうようなロットが偶然広く出回ってしまい、油断してやられる人が増えているのかも。
— しんじ@理科実験あそびプロジェクト復興のためお仕事承り中 (@oekakimaestro) March 29, 2022
農林水産省の注意喚起情報ではこのような文言になっているが、「全体が緑」なケースが盲点となっていて、中心部まで全体がうっすらと緑色になってしまって既に手遅れな芋を入手した消費者が皮近くの特に色が濃い部分だけを取り除いて色の薄い部分を食用にすれば大丈夫だと誤解する余地があると思う。 pic.twitter.com/zLBZ7Ky82M
— しんじ@理科実験あそびプロジェクト復興のためお仕事承り中 (@oekakimaestro) March 29, 2022
はなっから食用にならないレベルの他のナス科の毒草に比べれば精製されてない植物をどれぐらい食べると命取りになるかという意味では比較的弱い部類ですが、緑色の濃さでは毒の含有量が判断できないため、薄緑だからまだいけると油断して大当たりする場合があるのが危険ですねhttps://t.co/30QAdGkklx
— しんじ@理科実験あそびプロジェクト復興のためお仕事承り中 (@oekakimaestro) March 30, 2022
ふと思ったが青ジャガ中毒は、緑色のジャガイモには天然毒があることを知らないという単純な科学知識のあるなしの問題ではなく、「芽やその周辺や緑色の部分は毒素の濃度が高い」という正しい情報を見て「緑色の濃度が高くなければその部分は毒ではない」と解釈してしまう誤謬推論の問題かもしれない。
— しんじ@理科実験あそびプロジェクト復興のためお仕事承り中 (@oekakimaestro) March 30, 2022