全柔連が小学生の全国大会を廃止するという決定をしました。私は素晴らしい決断だと思います。なぜ若年層での全国大会を行わない方がいいのか三つの理由で説明します。
①そのスポーツが弱くなるから
②全ての子供がスポーツを楽しめないから
③競技を超えた学びが得られないから— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
まず若年層の全国大会が成人になってからの競技力向上に役に立っているかというとマイナス面の方が多いと考えられます。その理由の一つには早すぎる最適化があります。子供は大人が小さくなったというわけではなく大人と子供では特性に違いがあります。発達にばらつきがあると言ってもいいです。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
例えば体が小さいのになぜか子供は字を大きく書きます。それは筋の調整と連動がうまくいかないから細かい作業がまだうまくできないからです。その一方でリツイ体制のバランス自体は大人とそれほど変わらないぐらいうまくできます。このように子供は大人のミニサイズではありません。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
ということは子供の世代の柔道は大人の柔道のミニサイズではなく勝利のためには違う戦略が求められるということです。早すぎる最適化とはこの子供時代の勝ち方に最適化してしまったが故に、大人になって本来行き着くレベルまでいけなくなってしまうことを指します。つまり器が小さくなるということです
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
柔道はそれほどではないかもしれませんが、日本人が海外の試合に出てよく聞かれる質問は「日本人は10代ではあんなに強いのに、20代になってからなぜ弱くなるのか」です。要するに若年層の時代にトレーニングをしすぎて、大人になった時に世界とは戦えなくなっているというのが現状だと考えています。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
欧州で中高の全国大会が禁じられた時のロジックは「子供たちはスポーツを楽しむべきであり、それは試合に出ることで補欠で試合に出られないことや過剰に勝利至上主義に走ることは避けなければならない」というものだったそうです。全国大会は勝ち抜き戦の構造を作り、敗退と補欠を生みます。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
日本のスポーツは全てが「選抜システム」であると言われます。それは全てが才能を発掘する目的に向かっていて、全ての子供がスポーツを楽しむという視点の欠如に向けられた批判です。一方で勝ちたい子供を制限するのかという反対の声もあります。しかし現場に行けばわかるのは最も勝ちたいのは大人です
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
早い段階で日本一になりましたので、離脱していく選手をたくさんみてきました。そのような選手にある特徴は本人より周りが興奮していることです。親と指導者が選手の才能に興奮して舞い上がっている場合、その選手の才能が潰れる可能性が高くなります。なぜなら最も重要な主体性が損なわれるからです
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
99.9%以上の選手はオリンピックに行けません。アスリートで食っていけるのもそのぐらいの確率です。ほとんどの選手はアスリートという職業にはつけません。だからこそ競技から学んだことにどの程度の普遍性があるかが重要になります。では普遍的な学びとはなんでしょうか。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
それは少なくとも自分が何をしようとしているかを知り、何が起きたかを理解し、どうすればいいかを考えることができることで成立します。リフレクションです。ただこの能力は育つのに時間がかかります。若年層だけで活躍させようとするならば、この手順を省く方がうまくいきます。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
つまり言われた通りやる人間を作ることです。しかし、このような選手は引退した後、苦労します。自分の体ではある程度のことはしてきたわけですが、一体それがなんだったのか本人がわかっていないからです。考える力が育っていません。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
以上の理由から、全国大会の廃止は素晴らしいことだと私は考えます。ぜひ他競技でも追随してほしいです。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) March 18, 2022
フィギュアスケートは、特に女子の場合は成人になって体が重くなる前にジャンプを習得するのが好ましい競技なので、柔道とは別問題です
— カロカロカイヤ (@xExMFeqir9T5iJr) March 18, 2022
今後日本では学校の部活動でスポーツをするのではなく地域のスポーツクラブが中心になるという大きな流れがあると思います。
— Kijiya Satoshi (@kijisato) March 18, 2022
スポーツに限らず。音楽もまた然り。
— Prominent (@prominent848) March 18, 2022
それがその後のスポーツの継続や、
生活の糧になる。
全国レベルでも、態度や対応がおかしいところもありますからね。
スポーツの指導に生活にプラスなるものを指導する。のが大事かと。
そして、その後で化ける選手が出てくるわけで、代表になる。
自分の教え子だったら嬉しいですね。— ゴン太君 (@skyhka01) March 18, 2022
元々スポーツは「プレイする」=「楽しむ」ものだから
幼少期の段階で下手に勝利至上主義を煽るといやいややらされてる感が出てしまうし、その後の人格形成にも影響が出てしまうと思う。
まずは楽しくやるってことが大事。スポーツなんてたかが「自分の人生を彩るピースの一つ」に過ぎないのだから。— さんぴん (@sanpin3193) March 18, 2022
中学校の強豪の野球チームとかだと、補欠は試合で打席に立った経験もほとんどないですよね。
ランニングと球拾いが思い出とか。
それなら、3年間部活しないでほかのことした方が有意義な時間を過ごせそう。— craft (@rfallax) March 18, 2022
これはわかるなあ。第2次成長期を迎えたとき、なんというか「体の使い方が分からなくなる」ような経験をしたことがある。体幹と筋肉のバランスが大幅に狂ったせいもあるんだろうけど。
— OROCHI_TUNGUS (@OROCHI_TUNGUS) March 18, 2022
2004年、息子が柔道部の部活中に顧問に何度も投げられて意識不明の重体となり、重い障害が残ってしまった母親の手記が壮絶なのでみんなに読んで欲しい。 pic.twitter.com/2WqahRAsAe
— 信賢???? (@Shing_keng) March 18, 2022
— 信賢???? (@Shing_keng) March 18, 2022
柔道の全国大会が無くなるということが話題だけど、実は中学高校の部活動で死亡事故が1番多いのが柔道。1983年からの集計だけでも121人が柔道部活動中になくなっている。顧問の先生がしごき的に何度も生徒を投げて結果死亡したという事例が多く、本当にやばいと感じる。
— 信賢???? (@Shing_keng) March 18, 2022
あと個人的に言わせてもらえば、柔道の授業は必修から外すか、もし必修にするならば足技のみ(背負い技禁止)で受け身の練習を中心にさせるべきだと思ってます。受け身だけは危険回避に役立つと思っているので
— 信賢???? (@Shing_keng) March 19, 2022
私の個人的な話をしますと、私も小1から小4まで柔道を習っていました。自発的に習いたいと言った訳ではなく、親に無理やり習わされたのです。指導者や他の塾生との関係は悪くはありませんでしたが、弱いままだったので本当に行くのが嫌でした。
— 信賢???? (@Shing_keng) March 19, 2022
高校の時には必修で柔道がありました(私の出身校は柔道の創始者嘉納治五郎が絡んでいる名門校で所謂「国内留学生」が多くいました)その時同級生に投げられたのですが、無意識に受身をとっていたおかげで助かりました。もし私が未経験ならば大怪我をしていたことでしょう
— 信賢???? (@Shing_keng) March 19, 2022
私は小学生の時通っていた柔道教室では、練習前に必ず「校訓」のようなものを言わなければいけませんでした。その中に「礼を重んずること」というのがあり、未だに記憶に残っています。昨日柔道の全国大会が廃止になると聞き、調べたら上記の記事が見つかり読んで衝撃を受けました
— 信賢???? (@Shing_keng) March 19, 2022
そこには「礼」とは真逆の世界が広がっていました。読売巨人軍のスローガンに「巨人軍は紳士たれ」というのがありますがそのスローガンは巨人軍の選手が紳士とは思えない行動をよくとっていたから戒めとして定めたと聞いたことがあります。柔道の「礼」とやらも同質だったのだと思います
— 信賢???? (@Shing_keng) March 19, 2022
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福島県須賀川市の中学校柔道部で起きた事件。これの主犯は顧問ではなく上級生ですが、学校規模で揉み消しを図った事案です。— かチューシャ (@UraKatyusha) March ,
当時中学2年生の柔道部部長の男子生徒が、部活動中に中学1年生の女子生徒に対して暴行を行ったとされ、その後この女子生徒は急性硬膜下血腫で倒れた。
この日は土曜日で授業がなく、女子生徒は朝から柔道部の練習に参加していた。正午頃、女子生徒の具合が悪いと柔道部の副顧問から連絡を受け学校に駆けつけた女子生徒の母親に対し副顧問は、女子生徒は休憩中に倒れたが頭は打っていないと説明。郡山市の総合病院に搬送された女子生徒は頭部左硬膜下出血と診断され、8時間に及ぶ手術は成功したものの意識不明の危篤状態が続いた。執刀医は校長に対し、女子生徒の頭部には気を失うほどの衝撃を何度も受けた跡があり、柔道の練習とは思えない異常な行為があったと厳しく叱責した。
女子生徒の担任は同級生や保護者に入院の事実を知らせず、怪我の程度も軽く伝えていた。また両親は女子生徒の友人に見舞いに来てもらうよう学校側に依頼していたが、校長は母親が見舞いを望んでいないと嘘の報告をしていたため訪れる生徒はいなかった。一方で校長は、練習に問題はなく他に原因があるのではないかと繰り返していた。10月24日に部員の保護者を集めて行われた説明会で、校長は「女子生徒が入部以前から持っていた頭部の病気が練習で発症した。部は怪我をするような練習はしていない」と発言したが、女子生徒にそのような持病はなかった。また学校側は、女子生徒が危篤状態にあることも知らせていなかった。
2ヶ月ほど経った頃、事故の原因は部長の男子生徒のいじめだとする投書が女子生徒の自宅に届いた。2004年2月、同様の噂が流れていることを知った父親は校長に原因と改善策の説明を求めたが、校長は原因が分からないので謝罪はできない、練習方法に問題はなかったので改善策も考えようがないと返答し学校の責任を否定。これに納得できない両親は、学校が提出した事故報告書の開示を須賀川市教育委員会に請求した。
報告書
学校は当日の練習経過をまとめ「生徒傷害事故発生報告」と題した報告書を事故の4日後に提出。この中で学校側は、練習中における頭部打撲が原因と推定。練習開始から約2時間後の10時50分から乱取りが始まり、女子生徒は二回目の乱取りから「元立ち」役を務めていたが、その際に受け身が取れず頭を打った。その後、足が痛いと言って泣き出し練習を休んでいた11時55分頃、しゃがみ込んで大声で泣き出し倒れたとしている。
報告書の内容について母親は、事実誤認として次の点を挙げている。
・学校に駆けつけた時間が実際より遅く記載されている。
・9月12日の練習中に頭を打ち脳内出血で入院し、退院後に練習に参加しようとした女子生徒に対し顧問が休養を勧めたところ、女子生徒と母親の強い要望で練習を再開したとされているが、そのようなアドバイスは受けていない。
・母親が「今回の事故について柔道部、柔道部員の責任でもないし、学校の責任でもない。こんなに激しく頭をぶつけたことはない。柔道部員の保護者や先生方に心配をかけて申し訳ありません」と他の部員の母親に電話で話したとする内容はまったく記憶にない。
・医師の見解には「『だいぶ以前に』何度か頭を打って脳挫傷になっていた。『最近のものではなく』だいぶ前に頭をぶつけた痕跡があり、過去何度か頭をぶつけたと思われる」とあるが、女子生徒が中学入学前から頭をぶつけていたという事実はない。
母親からの抗議を受け学校側は報告書を再度提出したが、ここでも母親が言っていない証言が記載されていた他、救急車を呼んだ時刻も修正されていた。
事故後の女子生徒
中学を卒業し郡山市の郡山養護学校(現・郡山特別支援学校)に入学。自宅で週に数回の訪問授業を受けるうちに容態が回復し、呼びかけや匂いなどに反応を見せるようになる。2007年10月にはヘルパーの協力を得て修学旅行に参加し、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどを見学。2009年3月、郡山養護学校を卒業する。その後も意識不明の状態は続き、自宅で介護の日々であったが、2018年9月12日に急性気管支性肺炎で亡くなった。27歳だった。